ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.8.3 隣は何をする人ぞ

2010-08-03 06:55:25 | 日記
 職場でまた突然退職者が出た。ここのところようやく定着してきたのかな・・・、と思っていたのだが。先月末日付退職だったが、かなり突然の話で、遺留も出来ず、最終週の半ばには休暇になっていた。当然8月からの採用は間に合わず、1か月は1欠のまま仕事をすることになっているようだ。

 私は直接の仕事のつながりはなかったけれど、席は近かった。職場に対するいろいろな不満やミスマッチがあって体調がすぐれなかったようだ。それは離れて見ていても、そうしたオーラが発せられていた。それでも、ちょっと声をかけても返事もないし、門外漢の私が口を出すことではないし・・・、と静観していたところだった。
 突然明日までで、ということを前日に聞いた。同じ係内でもその前の週にオープンになった様子だった。

 今は職場内の個人情報保護がとても強く出すぎているような気がする。もちろん派遣あり、非常勤あり、アルバイトさんありで、正規職員や常勤職員だけでないので、身分も待遇ももろもろ違うため、とてもナイーブな問題ではあるが。住まいや電話番号等も直接聞いてはいけない、という。もちろん面接等で聞いていけない事項のリストが配られるのはわからないではないが、一緒に仕事をしてく上で、あまりに目の前にいる相手のことを何も知らないと、やり辛いことはたくさんあるのではないか。たとえば一人暮らしとか、DINKSであるとか、子供が小さいとか、介護している家族がいるか、配慮しなければいけないような状況であるとか・・・。そういうこともひっくるめてすべてノータッチ。あくまでも仕事だけのつながり、というのはとても無理があるのでは、と思うのはもう古い人間なのだろうか。ただ、仕事はあくまで生身の人間がやることだ。人間は仕事をするマシーンではないのだから。

 もちろん個人的に興味があって聞きたいというわけではないし、必要以上に相手のプライバシーの詮索をするつもりは全くない。私だって仕事つながり以上のことを、特に気を許した人以外にぺらぺらしゃべりたい方ではない。それでも、である。

 最初にこの事務室に異動して来た時に、職員住所録は当然作っていないし、緊急連絡網についても係員同士は一切知らないし、連絡先は一応聞いたうえで常時金庫に入れている、と聞いて驚いた。それでは、必要な時に使えないんじゃないの?と。今では各々必要な人が写しを持っているようだけれど。

 別にそれが良いことだとは思わないけれど、職場でお茶の購入もしていなかった。それまでの職場では毎月お茶代を集めてまとめて買ってきて頂き、それぞれが好きなものを自由に飲む、ということになっていた。「ここではみな各々自分の好きなものを買ってきます。置いてあるお茶等は私物なので、勝手には飲まないでください、お湯だけはポットにあります。」と言われた。フルタイムで出勤する人と週4日の勤務の人が同じお茶代を払うのは不公平だから、ということだそうだ。かといって5:4でお金を集めるのも面倒くさかったのだろう。うーん、と唸った。今はすっかり慣れたので自分で好きな紅茶を持ち込み淹れているが。

 それほどドライに考えないといけないのか。私などは夫に言わせると人付き合いが淡白なのだそうだが、その私がドライと感じるほど。なんだか殺伐とした職場になってしまったな、と思うのは歳をとった証拠なのだろうか。

コメント
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