ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.6.19 採血後腫瘍内科診察、パージェタ・ハーセプチン・ハラヴェン(5割減量)3剤併用6クール中止、今日からパージェタ・ハーセプチン2剤併用に変更

2019-06-19 23:46:52 | 治療日記

 昨夕は定時で仕事を終え、Wさんのサロンに向かった。普段は土日に伺っているが、今回体調のいい土日を誕生日旅行で潰してしまったためイレギュラーである。幸い夫が宴会で夕食不要、そのまま通院前泊のホテルに移動できるし、とにかく休薬週かつ治療前日、体調が一番良い筈ということで。平日の夜にかけて伺うのは初めて。
 仕事は5日ぶりの出勤で、メール等が溜まっていたし、土曜日出勤の準備もあり、力仕事も頑張った。結果、痺れた手足は痛むし、足はどんどん浮腫んでくるし、とにかく“仕事を終えたらWさんサロン!”を励みに1日過ごした。

 ひとしきり体調や母のことを話して、施術中はお任せでぐっすり。お誕生日サービスでアロマフットトリートメントも頂戴した。浮腫んでいて、足の裏までプヨプヨしていたそう。全身脱毛しているからムダ毛もなく膝下もツルツルなのだけれど、浮腫みで皮膚が張っているのでピカピカしている。
 最初は足裏・足先だけだった痺れが、ふくらはぎを通り越して腿にまで広がっている。なんとも不快極まりない。このマッサージのおかげでようやく甲の血管が浮き出て見え、少しスッキリした。
 次回を予約して、電車でJR乗換駅へ移動し、駅ナカのレストランでしっかり夕食を摂ってからJRに乗り込んだ。

 ホテルにチェックインして連絡すると、夫はライナーに乗ったはいいけれど、乗り過ごして終点まで行ってしまった模様。あれこれ片付けて態勢を整えると、テレビでいきなり緊急地震速報。震源は夫の郷里に近かった。
その後1時間ほどテレビに釘付けとなった。見慣れたJRの駅がライブで画面に出ている。震度6弱。夫は先月、叔母の葬儀で伺ったばかり。従弟宅は無事だったそうだ。心配ではあったけれど、それを聞いて入浴し、こてんと眠った。  それにしても昨年震源直下で遭遇した大阪北部地震からちょうど1年の日、また大きな地震が起きるとは・・・。

 早く眠ったせいか夜中に2度お手洗いに起きたけれど、目覚めは目覚ましをかけた時間よりも30分以上早くすんなりと。
 夫も息子も既に起きていて家族LINEが入っていた。息子は車掌の机上研修を終え、今日から某電車区に配属が決まったそうだ。これから2か月は土日休みではなく変則勤務が始まるという。
 足回りをマッサージしながら浴槽足湯を済ませ、レストランへ降りる。地震から一夜明けてTVニュースでは被害の様子が次々と映し出される。新聞片手に、痺れ対策漢方2種を飲んでから焼きたてデニッシュ、半熟卵、野菜スープ、野菜果物ジュースの定番朝食。
 食後はビタノイリン、ロキソニン、タケプロンを内服。食後部屋に戻ると案の定また下痢だ。1回で止まったようでほっとする。朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウト。

 今日も朝から気温が高い。朝からやや蒸し暑い。最高気温も30度近くなるようだ。
 今月2回目の通院。到着するとようやく受付のIDカードを通す機械が3台フル稼働していた。採血受付へ移動すると待合い椅子は混んでおり、10人待ちで待ち時間は8分と出ている。時間通りに採血室に入った。

 初めての検査技師、Mさん。今日はマーカー等の測定を含むので5本採取。いつもよりちょっと脇に逸れたけれど痛みはそれなり。止血しながら向かいの腫瘍内科へ移動。
 既に定位置は埋まっている。別の席を確保してから受付に並ぶ。
 本日のお伴は、先日から読み始めた村上春樹さんの「騎士団長殺し・第3巻」(新潮文庫)。だんだん話が佳境に入ってきている。最終巻4巻を持ってこずに別の新書を持ってきたのはちょっと失敗だったか。
 ほどなくして読み終える。採血してから1時間ほど経っていたので血圧測定。99-58、脈拍は76。大体こんなところである。タイミングよく「中待合いへどうぞ」に番号が出る。15分ほどして先生から声がかかった。病院到着から1時間半もかかっていない。順調である。

 「さて、いかがでした?」と訊かれ、「(前回ハラヴェンを投与したことを)後悔しました。もうギブ・アップです。」と白旗を上げる。先生は「ギブ・アップですか。その言葉を待っていました。」と仰る。うーん、それなら前回もっと強く止めてくだされば良かったのに、と思うけれど、自分からきちんと申し出なければいけなかったのだな、と思う。痺れを甘く見ていた。閾値を超えたのだろう。とんでもないことになってしまった。

 「気持ち悪さはまあいつものパターンでしたが、1週間かかってもだるさから復活しないで木曜日まで体調不良が続きました。そして、手足の痺れ、痛み、浮腫みが悪化しています。足裏から始まって、今はふくらはぎを超えて腿まで痺れや違和感が広がっています。握力がなくなっているし、PCのキーを打つのも痛いです。」と訴える。先生はPCに入力されていく。「ハラヴェンを止めれば3週に一度の通院に減りますし、楽になりますよ。来週は来なくていい。今回はハラヴェンが効かなくなってやめるわけではないから、現実に使えるかどうかは別として、また使うことが出来る。」と仰りつつ、薬剤部にハラヴェン中止、今日はハーセプチンとパージェタだけ、と電話をされる。

 「(ハラヴェンを止めた段階で)CTは撮らなくてよいでしょうか?」と問うと、「効いているのはわかっているのでそんなに頻繁に撮らなくて良いでしょう。まあ夏のうちに撮っておくかどうかくらいですね。」と。診察室での体温は6度8分。
 「今回も、普通便があっという間に下痢になるパターンが2回ありました。今朝も下痢でした。今までイメンドで便秘だったのが、2剤になることでどのくらい下痢が酷くなるのかが心配です。」と言ってみるが、まあやってみないことにはわからないというお答えが来るのは予想の範囲内である。

 「採血の結果はいいですよ、マーカーまた下がっています。」と仰る。なるほど前回より1割弱の減である。そのほかは具体的に数字を伺わなかったが、後から化学療法室でプリントアウトして頂いたら、白血球は5,300、好中球も3,000を超えていた。ハラヴェンを中止したので、もう関係ないといえば関係ないのだけれど。
 「痺れが悪化しているのですが、対策の薬は飲んでいるし、2週間前を最後に止めたことで、これ以上酷くはならないと考えて良いでしょうか?」と訊くと、「これまでの治療の蓄積で、いつピークが来るか(今がピークではないかもしれない)わからない。」とのお答え。なるほど、まだ悪化の途上であり、ピークでないとすれば、いくら薬を飲んでいても、仰るとおりである。しゅん。
 そして「今までパクリタキセル(タキソール:痺れの副作用が出る)を使っていないので、今後のことを考えると今、痺れをこじらせすぎない方が良い。」とのこと。なるほど、先生は次にタキソールを使うつもりである。つまり、もうこれは死ぬまで禿げ頭は約束されたということである。ますますしゅん。
 
 来週、そして7月の2回目、8月の2回目(各クールハラヴェンの2回目)をキャンセルし、来月は月末夏休みなので、1回の通院で済むことになった。マーカー測定の採血、レントゲンが予約された。薬についても吐き気止めのイメンドやらドンペリドン(ナウゼリン)は中止、ステロイド投与もなくなるのでワイパックスも中止。漢方2週とビタノイリン、ロキソニン、タケプロン、そして下痢対策でミヤBM錠が処方された。
 
 ご挨拶をして診察室を後にし、化学療法室へ入る。待合い椅子には既に3,4人座っている。いつものように夫やお友達にLINEで報告し、呼んで頂くのを待っていると、ほどなくして看護助手さんから内側の通路から2番目の席に案内された。

 お手洗いを済ませ、身支度を整え、2冊目、吉見俊哉さんの「平成時代」(岩波新書)で読書再開。平成30年をこんなふうに総括して頂くと、なるほどそうだった、そんなことがあった、と頷くことが沢山。
 今日もフェルメール風ケア帽持参で、かつらを外してリラックス。昨日から、2週間前に新しいサロンで購入したエアウィッグ(20g弱)をして出勤したのだけれど、誰からも「ヘアスタイルを変えましたね。」とか、「染めたんですか?」とか言われなかった。まあ5日ぶりの出勤だし、誰もそんなに見ていないということだろう。それでもOkさんから開口一番「あ、変えましたね!」と言われてびっくりした。15分ほどしてMさんが針刺し。やはり痛んだ。うーん、申し訳ないけれどすっと刺して頂いた方が痛まないんです、と言ってみた。

 その後ほどなくしてOkさんから薬が届く。2剤併用の治療6クール目スタートだ。前回Okさんに話が出来なかったので、ちょっと欲求不満でした、と今日は思いのたけをぶつける。
 点滴棒にはハラヴェンも吐き気止めもないので、2本の薬液パックと生理食塩水の小さなパック、シリンジがぶら下がる。点滴順にパージェタ、ハーセプチン、生理食塩水で変わらない。
 パージェタ、ハーセプチンはそれぞれ1時間で、ラストの生理食塩水は15分。合計2時間15分の予定だが、今日もとても混雑していて、複数の椅子から点滴終了の合図の音が鳴り響き看護師さんたちは相変わらず大忙し。たっぷり2時間半以上かかった。
 
 抜針は年配のSさん。殆ど衝撃なくすっと抜けたのでほっとした。終了時の血圧は128-71、脈拍は73。やや高め。

 化学療法室に滞在した時間は3時間半弱。針を抜いて頂いてから、何はともあれまずお手洗いへ行く。ご挨拶して部屋を後にする。会計へ移動して受付したが、待合い椅子はとても混んでいた。受付番号を頂いて、薬局へ処方箋を送信した。
 45分ほど待ってようやく会計番号が出る。ハラヴェンがなくなり点滴代が35万円相当の点数。支払いは10万強。

 病院を出ると、日差しが強くかなり気温が上がっている。薬局へ到着して、「病院内から処方箋を送りました。」と申告すると、かなり大勢の方が待っていたが、10分もしないで呼んで頂けた。これは病院から処方箋を送信した威力である。
 「今日はイメンドなどがないですが・・・」と問われ、「(ハラヴェンの)末梢神経障害が酷く、中止になりましたので。」と説明する。漢方2種他の内服薬で3,000円に達せず、現金支払い。
 本日の病院と薬局の滞在時間は今日も合計で6時間強。ハラヴェンがなかったおかげで気持ち悪さは全くない。

 今日は先日カットをお願いしていたかつらを受け取りに行くことになっていたので、JRに飛び乗ってまずは乗換駅まで。なんとかこのくらいの時間には伺えると思います、とお話ししていた時間にサロンに滑り込めた。Nさんともう一人の方がいらして、すぐに個室へ。思った通りの感じにカットして頂けていて、被るといい感じ。私が被っていたエアウィッグも「自然で、よくお似合いです。」と褒めて頂いたので、「誰も気づきませんでした。」と報告した。

 そしてようやく遅いお昼を。
 さて、今日は午後から夫に母の通院付き添いをお願いしていた。ここで夫から手術の日程の連絡があった。早く見つけたので早く済ませられれば良かったのだが、母が「まだ心の準備が・・・」と言い出して、先生の夏休みや病院のお休み等の影響で、結局、9月の1週目か2週目にもつれ込んでしまった。うーん、かなり先である。
 次回は8月に再受診。そこで日にちが確定するそうだ。入院は水曜日、手術は金曜日である。一応部分切除の予定だが、開腹して場所等により全摘になる可能性もあるようだ。入院期間は回復が早ければ10日、そうでなければ2週間とのこと。

 その後、ケアマネさんと約束して、新しく近所に出来た特養を見学。こちらでショートステイを受け入れてくれるそうだ。夫からLINEで写真が沢山送られてきたが、新しい施設でとてもよさそうである。今のデイサービスの場所だと実家からも病院からもかなりかかるので、こちらに入れるならとてもありがたい。

 食事を終えるともう夕方近い。スーパーで買い物をする元気がなく、最寄り駅でタクシーに乗って帰宅した。生協から配達された食品をえっちらおっちら運び入れ、一通り収納を済ませた。
 手足がとても痺れて痛いし、だるい。包丁を使うのもだんだん大儀になっている。最低限の片づけものや洗濯物畳み、夕食の準備を済ませ、クッションを積みあげて足を乗せリビングで横になってビデオを視始めたら夫が帰宅。

 今日は夕食の後、またリビングでウトウトしてしまった。
 ハラヴェンがなかったから気持ち悪さは全くないし、今のところお腹も壊していない。味覚異常も全く感じないが、こうしてPCの前で座っているだけで、どんどん水分が足元に下がってきて重く痛むような感じ。とにかくビリビリジンジン痛い。重くてだるい。キーを打つのもチリチリと手が痛い。いつまでこんなに打てるだろうか。
 明日は会議だが出張はない。痺れ痛みが少しでも和らぎますように。
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