ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.9.19 台風の合間を縫って水の郷とパワースポットへ

2022-09-19 22:25:40 | 

 昨夜はブログアップ後、大風呂と、ミントとグレープフルーツの香りのスチームサウナを愉しんで部屋に戻る。日付が変わる頃に消灯し、夫の鼾もそれほど気にならず眠りにつけた模様。
 今朝はお手洗いで目が覚め、その後は眠れず。スマホアラームが鳴り、すんなり起きる。外は昨日と打って変わって窓の空は嬉しい青空が広がっている。

 折角なので一人で大浴場へ。ほぼ貸し切り。ささっと出る。
 昨夜連絡出来ずじまいだったので、母にお天気が思いのほか良いけれど、10月に延期したWさんサロンはどうする?とMeet電話をしたら、このお天気なら出来れば今日行きたいとのこと。再びWさんとLINEやりとりをして変更して頂く。何度も申し訳ないことである。

 BS朝ドラを視てから階下のレストランへ。野菜たっぷり、地元の魚介類等も並んだブッフェである。奥の端の席に陣取って食事を始めたところ、隣のご夫妻が凄いことになっていて、否が応でも聞こえてくる会話にフリーズする。

 奥様が「○○を取ってきて」とご主人に頼んでいるが、ご主人が間違えたようで、それを延々と咎めている。ご主人を立たせたまま「○○の○○を○○だけ」と自分の欲しいものを何度も何度も復唱させている。間違えると、なんと足でご主人の脛を蹴っている。
 ご主人は全く抵抗もしないで、遣られっぱなし。だんだん息が苦しくなってくる。朝食はどこに入ったかわからない感じ。昨朝といい今朝といい朝からかなり強烈なシーンを見てしまう。世の中には色々な人がいるものである。

 部屋に戻り、パッキングの仕上げ。8時のお天気により、今日の予定を決定するということになっており、このお天気なら予定通り遠出をする、と決まる。今日もKさんがホテルまで迎えに来てくださるという。
 時間調整方々部屋で一休み。チェックアウトしてお待ちすると定刻通り、Kさんの車が到着。荷物をトランクに入れて頂き、さあ、出発である。
 途中でTさんご夫妻をピックアップし、高速に乗って、北総の小江戸、水の郷佐原を目指す。

 お昼は素敵なレストランを予約してくださっており、その前後は街歩きを愉しみましょうというプランだ。
 レストランの駐車場に車を止め、いざ、出発。晴れ女と自称したので、ドキドキしたけれど、おかげさまで雨は止んでいる。昨日と違ってかなり蒸し暑い。大きな傘を持ってきたけれど、これなら晴雨兼用の日傘が良かったな、と思うほどの日差しになった。少し風が強い。

 江戸時代、利根川水運の中継地として栄えた佐原は、その支流小野川が柳の木々に囲まれ、いい感じに曲線を描いている。川沿いには昔の風情のままの蔵造りの荒物店や雑貨店、木造町家を改装したレストランやホテル等が軒を連ねている。
 どこで写真を撮っても絵になるロケーションだ。以前訪れた倉敷や城之崎温泉を思い出す。栃木にも似ている。いや、下田のペリーロードも彷彿とさせる。
 来月には3年ぶりにユネスコ無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財に指定され、勇壮豪華な山車が出る秋の大祭も控えているという。

 県の指定有形文化財三菱銀行佐原支店旧本館は赤煉瓦の洋風建築、素敵な建物だ。内部には創建当時の姿に復元したという螺旋階段や、銀行建築を象徴するカウンターもあり、実に立派。

 以前観た映画「大河への道」(夫は殆ど居眠りしていた。)で伊能忠敬のエピソードに触れたが、その忠敬が17歳から50歳までの30余年間過ごしたという旧宅を見学することが出来た。大きな造り酒屋だったという伊能家に婿入りし、家業の合間に天文暦学の勉強を続け、49歳で隠居してから江戸で本格的に勉強を始め、55歳から10回に分けて全国測量を始めたという。
 その成果が地図として結実するのは73歳で亡くなった3年後というのだから、どれだけ大変だったことだろう。

 和紙屋さん、雑貨屋さん、蔵のある荒物屋さん等々、もうどこもかしこも気になることといったらない。小物やら何やらちょっとずつ引っかかって買い求めてしまう。
 船巡りの出発点、樋橋(別名ジャージャー橋)からは時間になるとその名の通り、30分間隔で水がザーザーと流れ、落水音が涼やかだ。
 
 そして、お昼はみんな大好きイタリアン。Tさんと夫はワインやビールを愉しみ、Tさんの奥様、Kさん、私は珈琲やジュースで喉を潤す。各自がピザやパスタをセットでオーダーし、ちょっとずつシェア。どれもこれも美味だ。
 私はこの夏初めての冷製パスタを頂いた。すっかりお腹が満ちたところで、お腹ごなしに再び散策開始。佃煮屋さんに寄って息子や母へのお土産をゲットした。

 次なる行き先は香取神宮。明治時代以前に伊勢と香取、鹿島にのみ与えられていた神宮の称号を持つ国内屈指の名社である。大きな鳥居を潜り、参道のぎりぎりまで車で入って頂き、玉砂利の長い参道を歩き始めた。
 秋は紅葉がそれは美しいとのこと。木々のマイナスイオンとパワースポットに触れ、またまたしぶとく長生きしそうである。神池を通り過ぎ、狛犬が迎える総門、楼門を潜る。境内には幹周りが3mを超すという巨木が立ち並び、神秘的な景観だ。

 拝殿では皆で揃ってお参り。本殿は国の重要文化財に指定されているが、屋根は檜皮葺、黒の漆塗りを基調としたシックな色合いに極彩色で彩りを取り入れたもので、とても素敵。
 源頼義公祈願により三又に分かれたという三本杉の巨木には目を見張った。ぐるりと本殿の後ろ姿も拝見して、参道を戻る。蒸し暑さと喉の渇きでちょっとグロッキー気味。

 あんこやきなこのお団子が有名という茶処に入る。夫は飲む点滴、冷やし甘酒を、私達4人はすだちソーダをチョイスした。お腹一杯で甘味は夫にお任せしたが、ソーダにはミントがたっぷり入って、酸っぱさと爽やかさで俄然元気になった。

 再び車に乗り込み、帰路につく。晴れ女の面目躍如、車に乗るとちょっと雨がぱらついたけれど、歩いている間は殆ど降られることはなかった。ちょっと調子に乗ってしまう。
 高速は順調に流れ、夫は助手席で申し訳なくも船をこぎ出す。私もちょっと眠くなるが、一人ずっと運転してくださるKさんに申し訳なくて、目を瞑らないように頑張った。
 1時間ほどでTさんのお宅に到着。朝、ご夫妻と合流してから6時間半ほどだろうか。2日間の楽しい時間を過ごせたお礼を言って、お別れする。
 引き続きKさんに運転して頂き、今夜の宿泊先ホテルまで送って頂く。

 チェックインして部屋に入り、荷物だけ置き、母に今日は無事にWさんサロンに行けたかMeet電話。降り悪く朝自宅から駅まで行く間に土砂降りで、ズボンがびしょ濡れになったけれど、帰りは無事だったそうな。
 まあ、仕方ない。無事に行ってこられたのでひとまず良かった、良かった。Wさんにお礼のLINE。

 宿泊するホテルのレストランは残念ながら夕食営業休止中とのことで、隣のホテルで軽く食事を。夫は赤白ワインを、Kさんと私はジュースで乾杯。店内は私達3人だけの貸し切り。ソファ席でゆったりマスクをしたテディベアと一緒に過ごすことが叶った。
 明日はお仕事のKさんは1時間ほどお付き合いくださって、少し早めに退散された。私達も15分ほどして席を立ち、コンビニ経由で部屋に戻った。

 明日の台風の状況はどうだろうか。レイトチェックアウトにしてもらえたので、大浴場も愉しみつつ、今夜は早めに休みたい。

 

コメント
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