夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『運命の女』

2003年09月01日 | 映画(あ行)
『運命の女』(原題:Unfaithful)
監督:エイドリアン・ライン
出演:リチャード・ギア,ダイアン・レイン,オリヴィエ・マルティネス他

監督は『危険な情事』(1987)や『ロリータ』のリメイク(1997)の人。
ラブラブの貧乏夫婦が一文無しになりかけて、
女房(デミ・ムーア)を富豪(ロバート・レッドフォード)にひと晩売ることにする
『幸福の条件』(1993)っちゅう作品もありましたね。

コンスタンスはニューヨーク郊外に住む幸せな専業主婦。
どこぞの会社の社長である夫エドワードとかわいい息子の3人家族。

風の強い日、息子の誕生日プレゼントを買いに出かけるコンスタンス。
立っていられないぐらいの突風にあおられて、
彼女は本を抱えた男前の青年ポールとぶつかってしまう。
その拍子に転んで膝をすりむいたコンスタンス。
タクシーを拾って帰ろうとするが、なかなか止まってくれない。
そんな様子を見て、ポールは自分のアパートで手当てをするように申し出る。

部屋に入ると、そこは本の山。
ポールの仕事は古書販売だった。
帰りぎわに「今日の記念に」と1冊の本を手渡される。

翌日、ポールからもらった本を開いてみると、
そこには彼の電話番号を記したメモが挟まれていた。
迷いながらも彼に電話を入れるコンスタンス。
そしてふたたび彼の部屋を訪れる。
やがてコンスタンスはポールとの情事にのめりこんでゆく。

妻の心ここにあらずの態度を不審に思ったエドワードは、
探偵にコンスタンスの跡をつけさせる。
妻の浮気を知った夫は、ポールのアパートを訪ねるのだが……。

コンスタンスをダイアン・レイン、
エドワードをリチャード・ギアが演じてます。
エイドリアン・ラインってほんとにこんなドロドロ劇が好きなよう。

ツッコミどころは盛りだくさん。
コンスタンスがポールへの留守電に
「もう会うのはやめましょう。後ろめたくって」とメッセージを残すところがあるけれど、
後ろめたいからやめましょうなんて安直すぎやろ。
ほなら最初からやめとけよ!と言いたくなるし、
それでほんまにやめられるん?とも。

あのときタクシーが止まっていれば
こんなことにはならなかったのにと回想したり、
さらには息子に対して口うるさい母親だったのに、
自分の浮気後は妙に息子にやさしく、理解を示したり。
「誰にでもまちがいはあるのよ」だとぉ?
いままでのお小言はなんやってん?

とにかくヒロインの言い訳くささばかりが目につく映画なのでした。

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