電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

被災した東北の出版社を支援するためにも

2011年04月07日 06時03分15秒 | Weblog
震災以後、地方紙の取材力を感じます。少々前の話になりましたが、3月22日付けの山形新聞夕刊に、被災した仙台の出版社、荒蝦夷(あらえみし)社が山形を拠点に奮闘し、ゆかりの著者が再起を支援している、という報道がありました。仙台市宮城野区にある荒蝦夷の事務所は、建物は無事だったものの、地震被害が大きく業務ができる状態になかったそうな。被災して4日目に、救援物資を積んで仙台に駆けつけたライターさんのご縁で、いったん山形に避難したところ、市内の書店が被災地の出版社の書籍を集めて支援コーナーを作っており、そうした支援の動きに応えて、再開を決意したとのことです。心に残るいい記事で、共感しました。

なんでも「自粛」が経済を縮小させる(*1)ことがわかり、最近はむしろ、普通の生活をして、一品、二品、東北のものを買って支援しようという動きになっているようです。それならば、私もご案内できそう。「荒蝦夷」社の出版物『没後十年 藤沢周平読本』(*2)は、藤沢周平ファンにはたいへん興味深いものですので、もし被災した東北の出版社を支援したいという方がおられましたら、ぜひ本書をご推薦いたします。

(*1):縮こまらないで~電網郊外散歩道2011年3月
(*2):『没後十年 藤沢周平読本』を読む~「電網郊外散歩道」2008年8月

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