電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

香月美夜『本好きの下剋上』第三部「領主の養女III」を読む

2018年07月04日 06時03分38秒 | -香月美夜
TOブックス刊の単行本で、香月美夜著『本好きの下剋上』第三部「領主の養女III」を読みました。

領主の養女となって影響力が増しつつあるローゼマインは、下町の印刷技術者集団グーテンベルグたちを励まし印刷機の改良に取り組ませます。城で貴族社会にお披露目を行う際に、保護者たちの「聖女計画」にのせられて、大々的に祝福をしちゃったり、いろいろやらかしつつ、カルタやトランプ、絵本などで子供教室を変革してしまいます。体を動かす活発な活動の方はウィルフリート、インドアで知的な活動はローゼマインと、役割分担もしぜんに明確になっていきます。

その一方で、死にかけて体内に固まっている魔力を溶かして健康を回復するために必要な薬「ユレーヴェ」を作るのに必要な材料を集める「素材収集」も着々と、いや、公に知られないだけで実際はかなり派手に実行(^o^)/
いやはや、神殿の神具ライデンシャフトの槍にそんな威力があるとは知りませんでした(^o^)/
また、ハッセで経験した処刑シーンは、たしかに気持ち悪い。ローゼマインならずとも、うなされるでしょう。
そんな重い気分を打ち消すかのようなフェミニンな世界を体験する「女神の水浴場」。タルクロッシュというガマガエルの魔物はいらないけれど、流れる音楽はできればヴォイスレコーダーあたりに録音してきてほしいものです(^o^)/
ユレーヴェの材料が集まるまでこの第三部が続くわけですが、次巻は何の収集だっけ? もしかしたら火山?



ローゼマインとフェルディナンドの会話が、典型的なボケとツッコミ型でおもしろい。どちらかというと四角四面なフェルディナンドの対応のほうに、思わず親近感を持ちます(^o^)/

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