電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

室内楽と山形弦楽四重奏団と私

2018年07月18日 06時04分44秒 | -室内楽
私がまだ若い頃、昭和40年代の後半の金曜の夜、NHK-FMでは大宮真琴氏や海老沢敏氏らによる解説で、室内楽を特集しておりました。当時は、オーケストラの大音量が大好物で、室内楽は「たまに聴くのはいいが、飽きてしまう」音楽のジャンルでした。もちろん、モーツァルトの「クラリネット五重奏曲」やシューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」、あるいはドヴォルザークの「アメリカ」など有名どころの室内楽作品は大好きでしたが、室内楽全般、とりわけハイドンの弦楽四重奏曲の魅力を知ったのはずっと遅く、40代末〜50代前半で単身赴任で夜間勤務をしている頃でした。お気に入りは作品64で、ずいぶん聴きました。



山形弦楽四重奏団の定期を初めて聴いたのは、たぶん2007年の第23回定期演奏会あたりで、ハイドンのOp.103「遺作」、佐藤敏直「弦楽四重奏のためのモルト・アダージョ」、ベートーヴェンの「ラズモフスキー第2番」というプログラムでした。故佐藤敏直さんの奥様が出席しておられ、演奏の後に紹介されたのが記憶に残っています。このころから、いろいろな事情で行きたいと願いながら行けなかった時期を脱し、いろいろな演奏会に出かけられるようになって、喜んだものでした。

その意味では、全部で68回のうち、何回か事情で欠席せざるを得なかった数回を含めて25回くらいは除くとしても、43回くらいは出席していることになります。当方の室内楽愛好のかなりの部分は、山形弦楽四重奏団とともに形成されてきたようなものでしょう。当ブログの音楽関係カテゴリーの中でも、山響定期を含む「オーケストラ」と山Q定期を含む「室内楽」の記事数が顕著に多いのは、たぶん、そのせいでしょう。ほんとにありがたいことだと思います。願わくは、山形弦楽四重奏団メンバーの皆さんが今後とも健康で、引き続き様々な室内楽作品を演奏し続けてくださいますように!

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