クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

ねこ初日

2007-12-04 05:26:17 | Weblog
03年9月23日(秋分の日・祝日)、早朝午前3時前、僕は子猫の鳴き声で起された。その声は車庫の方から聞こえて来た。台所の車庫に面した窓を開けると、格子の僅か7~8cmの隙間から、子猫が僕の胸をめがけて、飛び込んで来た。これがクーとの最初の出会いである。「チビちゃん明るくなったら、お家に帰るんだよ」と、今思えばトンチンカンな事を子猫に話し、僕の車の屋根に乗せた。目は完全に覚めてしまった。祝日だが出勤日である。後1時間寝たかった。舌打ちが出る。仕方なくインターネットで、趣味のHPを見始める。またまた泣き声が聞こえた。(変換間違えでは無い)その声は猫語を全く知らなかった僕にも「お腹空いたの、ご飯頂戴。寒いのよ、お家に入れてよ」と聞こえた。しかし、この時間では猫の真姿を知らなかった。今なら、抱いたまま家に入れ、フードとミルクを与えるだろう。隣家の雨戸が開いた。ぼくは台所に行き、もう一回窓を開けると、クーは先程と同じように、僕の胸に飛び込んだ。「ごめんね。食べ物何処に有るか分からないんだよ」と言い、外に戻した。子猫はそれでも泣き続けた。
午前6時息子が仕事に向かうため外に出た。子猫が家に飛び込まぬように、僕も後を追う。子猫が息子の後に付き、2,3歩歩く。このままだと表通りで、車の餌食になってしまう。僕は咄嗟に抱き上げた。その顔は独特の毛模様。軽くて可愛かった。瞬時に家に入れる事を決めた。家内にも話す。
その日は、子猫の事で頭が一杯になり、仕事は全く進まなかった。通勤途中も名前を考えたりしていた。帰宅して開口一番「チビちゃんいる?」「居るわよ。クーとつけたの。クーちゃんよ」。一瞬にして肩の力が抜けた。
その日から早4年2ヶ月。クーの可愛らしさは変わらず、毎朝・夕僕と話をしている。ココが自分のご飯を食べても、怒らないお姉ちゃんネコちゃんになった。