昨晩家内が、サラダに入れるツナ缶を開けると、その音を聞き付けたクーは、本箱の上から飛び降り、駆け足で家内の足元に。クーの様子を見ていたココ後を追って台所に行った。クーはミャオー・ミャオー「缶詰クーちゃん達のよネ。お母さん早く頂戴よ」とせがむ。「これはクーちゃんのじゃないの」と冷たく言われても「ネー缶詰食べたいのよ。ココ君そうでしょう」と叫ぶ。ツナ缶の良い匂いにココも「ぼくも食べたいよ」。二人は調理台の前に座り、貰えなかったら実力行使の構えであった。ついに家内も「たまには缶詰食べる？」とサラダ作りを止め、ネコ缶を開け、夫々の茶碗に入れた。二人はモグモグと美味しそうに缶詰を食べ、余韻を楽しみながら、夫婦の夕食を見ていたのだ。