高校とこちらの学校が一緒の友達三人、旅行始めたのは10年前。
名古屋、四国、広島を回り持ちで案内していたけど、2年間は新型コロナで中止。昨年は一人が事情があって不参加。今年も引き続きで残念。
3人だと会話が何通りにもなり、楽しいので、彼女の復活を待ちましょう。
石山寺の後、三井寺へ。こちらは延暦寺から分かれた天台宗。格が高い。仏像も立派なのが本堂にたくさんあった。
紫式部の父、藤原為時が晩年こちらで出家したそうで、式部の写した後拾遺和歌集?の複製を展示していました。とても流麗な文字。流麗すぎて読みにくかったけど、字は書きなれていたことでしょう。
最近ネットで、ほんとはどうだった?という詮索を見ますが、どうなんでしょうか。
紫式部日記は中宮彰子が宿下がりをして子供を産むときに、一緒に道長の土御門邸に滞在した時の日記。道長に声を掛けられて、拒絶の返歌をしたそうですが、まずは断るのが作法だそうで。
一回目から、待ってました、どうぞでは風情がないらしいです。その後は分かりませんが、断る理由はないのでは・・・という意見もありますね。のちに為時がいい官位を貰ったそうなので、そういう打算も働いたはず。
平安時代の貴族が全員、広大な寝殿造りに住んでいたわけではなく、あれは妃を出せる家の朝廷の代わりの建物だそうで。度々火災に遭った内裏から妻の実家に避難してそのまま住み続ける帝もいたそうで、そうなれば臨時の政庁みたいな役割も建物が果たさなければならない。それで広い・・・ということ建築史家が書いていました。
光源氏が女性の元へ忍んでいくときも、御簾をかき分けるのと、襖を開けるのと、相手に身分によってきちんと書き分けているそうで。女性にマメな光源氏のお蔭で、建築史を補強する物語ともなっていますね。
今のドラマだと、倫子の元へは御簾を掻き分けて。まひろとは屋根も破れた廃屋での逢瀬。環境違いすぎ。シナリオライターもうまく書いていると思いました。
話がそれまくりましたが、石山寺、三井寺ともに大河ドラマシフトを敷いていて、参拝客もこれから増えることでしょう。
三井寺は世界遺産にもなったそうで、またいつかゆっくり見たいと思います。
ホテルは大津駅前。ウェルカムフルーツをコーヒー飲みながら頂き、外へ行くのも疲れるので夜はホテルで食事。
翌朝は京都駅に荷物を預けて錦市場へ行きます。
友達は買い物好きでいろいろ買い楽しそうですが、私は荷物が増えるのが嫌で何も買いません。
予約時刻が来て斗米菴という店で、お昼の定食をいただきます。
いろいろな食材が入っています。はんなりとした味です。
八寸。
吸い物。
季節の八寸定食とかいう料理でした。おいしくいただきました。そのあと寺町通りを鳩居堂まで。友達は便箋など買っていたけど、私は何も買わず。
そこから阪急で桂まで。バスで桂離宮まで。
予約時間まで間があったので、事前にリサーチしていた近くの喫茶店へ。
夢元
喫茶夢元
閉店の札が掛かっていますが、店は人の気配が。入って見ると日本人ならいいと席に通されます。
店内はお客さん3人。一人はノリのいい中年の女性。コーヒー運んでくれるのでスタッフとばかり思っていたら、「ほな、帰るわな」と店を出るのでお客さんと分かる。
私の隣はぶっちぎりの高齢女性、年を聞いたら95歳とのこと。近所に住んでいて毎日手押し車を押してここへ来て一日滞在するとのこと。向こうの席の年配男性が、近所とちやうで、20分はかかると言っている。
耳が遠いそうで、こちらの問いかけにはすべて男性が答えてくれる。
なんかお店というよりはご近所の集まりに、私たち二人が飛び入り参加したみたいで、普段着の京都の顔を楽しませてもらいました。
コーヒーにチョコレートとよそからもらったというお饅頭もつく。
これつかい、と95歳のおばあちゃんがごみ入れくださった。
これです。
ちゃんと準備しているところが素晴らしい。それからしばらく世間話をして時間が来たので私たちは歩いて2分くらいの桂離宮へ。
友達初めて。私は一年半ぶり。修復中だった書院の工事幕が外され、今回は春でまた違った印象でしたが、話しが長くなるのでまた後程。
新技法シリーズ、タピストリーを織るはアマゾンで中古で6,500円。 Amazon.co.jp: タピストリーを織る: 基本パターンと制作への展開 (新技法シリーズ 79) : 島貫 昭子: 本
3,500円でヤフオクに出ていたので入札して、誰も買わないだろうと油断していたら3,600円に付けた人がいて落札し損ねた。
でも近くの図書館が持っていて、借りてきた。1978年初版。1987年再版。しばらくはこれで間に合わせる。