こんなに一生懸命見るのは、1960年代、尾上菊之助と藤純子の「源義経」以来かも。
結局、私は十二単が好きらしい。あの布の塊が。一セット誂えて、毎日着たいけど、あれは労働には不向き。朝起きて、ゴミ出しの段階でまず挫折。ばあちゃん、裾踏んで転ぶ。
昨夜の12回は泣けましたね。ドラマ見て泣くことはまずない私ですが、ほだされて涙が出た。
好きな人と一緒になれない、その人は自分が知っている身分の高い姫君を正妻にすると、本人の口から告げられる。
別れたその足で男性は姫君のところへ行き、深い仲になる。
姫君に寄りかかられ、観念して運命を受け入れる覚悟の男性の顔の演技。涙顔で家路につく別れたばかりの女性。
この時の藤原道長は三男でまだ高い位にもついていない。姫君の父親はいずれ帝の妃にもと思って育てていたのに、花山天皇は出家してしまうし、次の二条天皇は幼いし、それでも格下の道長を婿に取るのは気が進まなかったと、ネットの何かの解説にあった。
私達は後の道長の栄耀栄華を知っているので、なんで渋るのかと思うけど、その時にはまだ未知数。
いい世の中を作るために政略結婚して位を上げていく・・・という道長の弁明、ちょっと苦しい。戦国ものの大河ドラマで「平和な世を作るために今戦う」と同じような後付けの理由。
それもこれも今の時代に合ったドラマにするための苦心かなと思いました。
人を好きになるのは最低限、自我を持つことが必要。古代人の自我がどこまであったのかなあと。
人は自分の見ているものがずっと昔からあったと錯覚しがちだけど、自由に恋愛するのはたぶんうんと新しいことと思う。今の時代に分かりやすく話を作ると、歴史と矛盾するし難しいところです。この後どうなるんでしょうか。
で、表題のダイコン、カブ問題ですが、手元にある「栽培植物の起源と伝搬」という本によると、ダイコンは東ヨーロッパから中央アジアが原産、農耕文化の初期に華南から来たと考えられ、日本に来てから品種改良が進んだそうです。
カブは南ヨーロッパ原産、ダイコンより古い8世紀以前には日本に来たと考えられるとか。
後の紫式部=まひろが自宅庭でダイコンやカブを栽培し、物陰からそれを見る道長という場面もありますが、あのダイコンやカブは明らかに今の時代のもの。大きくて立派。平安時代の野菜を今調達するのは無理なのでしたかないのですが、畑の野菜の葉がすでにしなびているのは如何なものかと。。。。
たぶんあれはNHKの人が店から調達。抜いて日数が経っている。我が家のダイコンですが、抜いてすぐだとこうです。葉は寝ていない。
すみません、細かなことで。本筋とは関係ないけどちょっと気になったので。
その他に、今日はクロネコに来てもらって荷物を発送した。180サイズで東京まで4,000円弱。
昨日は上下に棒を通す折り返しを付け、何度も壁に掛けて調節。夜になってから段ボール箱を作る。朝。近所のホームセンターが開くのを待って荷造り用の強力幅広テープを買って来て荷造り。
やれやれ。
夕方は家の中の整理整頓。ひな人形も片付ける。
明日は搬出入を委託する業者さんに代金と書類いろいろ送って今回のことは終了。落選したらすぐ送り返してくる。
今年は自信がない。みんなに出すって言っているので落ちたら恥ずかしいことですが、それもまた人生の一里塚。失敗の中にこそ教訓がたくさん詰まっている。そう思うことにしましょう。この年なので、恥ずかしいことはもうあまりない筈です。