四国遍路がブームである。当地では高知以外は日帰りで行けるらしく、何回かに分けてバスツアーに参加して満願する人の話も聞く。
時代も変わったなあと思う。私が子供のころは…とまた昔話になるけれど、お遍路さんは全て歩きだった。実家が遍路道の近くにあるので、時折お遍路さんが表口に立った。チリンと鈴を鳴らして低い声でお経を唱え始めると、祖母が米びつから米を一掴み、首から提げた頭陀袋に入れる。
喜捨をさせてもらったというよりも、厄介者を追い払うという雰囲気だった。長じて、今のようなブームになる以前の四国遍路は、さまざまな事情によってふるさとに居られないもの、ふるさとを持たないものが巡り歩くものだと知った。
わずかなお接待で食いつなぎ、札所から札所へと巡り、行き倒れになると地元で葬り、身内に知らせる。分からない場合は身元不明人として処理。中には、激しい差別と偏見にさらされていたハンセン病の患者さんたちが遍路に出る。それは死出の旅。二度とふるさとへは帰れない旅立ちである。満願したあと同病者が山中で共同生活した場所も昔はあったと本で読んだこともある。(確認はしてませんが)
お遍路を巡れるのは四国の風土と人情の懐の深さだと思う。それが今も人を引きつけてやまない魅力なのだろう。
昨日の会話の一部
相手「**さん、ご実家はどこ?愛媛県?」
私 「(心の中で、ケッ、私は嫁に来て38年だよ。いい加減に憶えろよ)香川県ですけど」
相手「そう、香川県は知らないけどこの間、息子と高知県に行ったの。やっぱり四国は遅れてますね」ですと。
これだけ、いちいち人の神経を逆撫でする会話のできる人も珍しい。四国全県、全県民に成り代わって抗議しとくんだった。残念!!
だいたいチョー不便な山の中に住んでるあんたに言われたかないよ。(私は山登りは好きですけど)四国のどれだけを知ってるの?人を差別するのは己の無知から始まり、人を差別すると結局は自分に跳ね返って来るんですよね。
その人が会うたびに私に嫌な思いをさせるのは、私の存在がその人を嫌にさせるからでしょう。私の出身地と実家が一族より格下で、一族にふさわしくない嫁と思っているのでしょう。
でも姑でもないあんたになぜそう思われんといけないの?姑からは一度も言われたことないのに。
何なら一度私の実家へ来て見ますか、県庁のある便利なところだよ、家に来て見ますか、と心の中で啖呵を切る私。お宅の資産と実家の資産を比べますかと、はしたない人にはついはしたない考えが浮かんでしまう。用心、用心。
ご自分の息子さんはもう孫がいてもおかしくない歳、でも家柄にふさわしい嫁をいまだ鋭意選別中。家柄にプライドを持つのは本人の勝手ですが、息子さんがかわいそう。人を差別してはいけませんね。自分が結局は窮屈になるだけなのにね。
すみません、お目汚しで愚痴を長々と。何でひどいこと言われるのか書くうちに分かって私はすっきりなんですけど。
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話し戻って四国遍路、瀬戸内側は札所も便利な場所にあり、人家も多いので昔は「なんちゃって遍路」のほうが多かった印象。遍路がなまった「へんど」はホームレスの同義。今もその言葉があるかどうかは不明。お接待するのはやぶさかではありませんが、あの格好で歩くのは激しく抵抗感があります。
上の話と矛盾するけれど、これから歩き遍路に出かける方、住民との心の交流は余り期待されない方が。今は宿坊も殆ど閉鎖、お寺で野宿しようとすると追い払われるようです。札所近くのビジネスホテルを利用することが多いようです。まあそのあたりはリサーチして出発されると思いますが。
時代も変わったなあと思う。私が子供のころは…とまた昔話になるけれど、お遍路さんは全て歩きだった。実家が遍路道の近くにあるので、時折お遍路さんが表口に立った。チリンと鈴を鳴らして低い声でお経を唱え始めると、祖母が米びつから米を一掴み、首から提げた頭陀袋に入れる。
喜捨をさせてもらったというよりも、厄介者を追い払うという雰囲気だった。長じて、今のようなブームになる以前の四国遍路は、さまざまな事情によってふるさとに居られないもの、ふるさとを持たないものが巡り歩くものだと知った。
わずかなお接待で食いつなぎ、札所から札所へと巡り、行き倒れになると地元で葬り、身内に知らせる。分からない場合は身元不明人として処理。中には、激しい差別と偏見にさらされていたハンセン病の患者さんたちが遍路に出る。それは死出の旅。二度とふるさとへは帰れない旅立ちである。満願したあと同病者が山中で共同生活した場所も昔はあったと本で読んだこともある。(確認はしてませんが)
お遍路を巡れるのは四国の風土と人情の懐の深さだと思う。それが今も人を引きつけてやまない魅力なのだろう。
昨日の会話の一部
相手「**さん、ご実家はどこ?愛媛県?」
私 「(心の中で、ケッ、私は嫁に来て38年だよ。いい加減に憶えろよ)香川県ですけど」
相手「そう、香川県は知らないけどこの間、息子と高知県に行ったの。やっぱり四国は遅れてますね」ですと。
これだけ、いちいち人の神経を逆撫でする会話のできる人も珍しい。四国全県、全県民に成り代わって抗議しとくんだった。残念!!
だいたいチョー不便な山の中に住んでるあんたに言われたかないよ。(私は山登りは好きですけど)四国のどれだけを知ってるの?人を差別するのは己の無知から始まり、人を差別すると結局は自分に跳ね返って来るんですよね。
その人が会うたびに私に嫌な思いをさせるのは、私の存在がその人を嫌にさせるからでしょう。私の出身地と実家が一族より格下で、一族にふさわしくない嫁と思っているのでしょう。
でも姑でもないあんたになぜそう思われんといけないの?姑からは一度も言われたことないのに。
何なら一度私の実家へ来て見ますか、県庁のある便利なところだよ、家に来て見ますか、と心の中で啖呵を切る私。お宅の資産と実家の資産を比べますかと、はしたない人にはついはしたない考えが浮かんでしまう。用心、用心。
ご自分の息子さんはもう孫がいてもおかしくない歳、でも家柄にふさわしい嫁をいまだ鋭意選別中。家柄にプライドを持つのは本人の勝手ですが、息子さんがかわいそう。人を差別してはいけませんね。自分が結局は窮屈になるだけなのにね。
すみません、お目汚しで愚痴を長々と。何でひどいこと言われるのか書くうちに分かって私はすっきりなんですけど。
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話し戻って四国遍路、瀬戸内側は札所も便利な場所にあり、人家も多いので昔は「なんちゃって遍路」のほうが多かった印象。遍路がなまった「へんど」はホームレスの同義。今もその言葉があるかどうかは不明。お接待するのはやぶさかではありませんが、あの格好で歩くのは激しく抵抗感があります。
上の話と矛盾するけれど、これから歩き遍路に出かける方、住民との心の交流は余り期待されない方が。今は宿坊も殆ど閉鎖、お寺で野宿しようとすると追い払われるようです。札所近くのビジネスホテルを利用することが多いようです。まあそのあたりはリサーチして出発されると思いますが。