昨年のことらしいのですが、最近知って驚いたのがローラの左前きもの。
これはカメラアプリが勝手に逆転する現象らしいのですが、驚いたのは彼女がきものを左前に着ていることより、それを見たファンの反応。
「左前現象」を指摘する声はあまりなくて、「わあ、可愛い!」「キュート」の声とともに「いいね!」のマーク。
いや、時代が変わったというか、今や若い人は、「左前」に反応する以上に、「きものを着て可愛い!」ことに反応するのですね。
きものの決まりごと、ほかは無視しても「左前」だめは絶対にNGかなと思っていたのですが、もう時代ははるかに進んでいる、というか遥かに着物ばなれ~。
そして、このところ思うのは、今年は桜帯、あまり使えなかったせいか、花の帯に関する決まりごと。
一般には、花帯は、その花が咲くまでとされていますが、桜に限らず、今やそれを考慮していたら、花の帯、なかなか締められないなあ。
桜は、まあ、散ったばかりのときはともかく、一年中着ることができるともいいます。
それに、ほかの花でも、花尽くしなどで着用できるとも。
改めて調べてみました。(下)
「きものの柄の季節感」→この教え参考になります。いろんな「自称きもの専門家」がいて、混乱するって。
きものに関しては、そういうこと多いですね。
しかし、一度知ってしまった知識からはなかなか自由になれないせいか、ワタシ、いつも季節のこと気になってしまいます。
この年齢で花尽くしもなあ、と。
前に、教養科目を英語ではリベラルアーツ、つまり教養とは、自分を「リベラル=自由にするための知識」であると書いたことがあります。
知識が自分や人の「強要」を強いるものでありたくないということですが、一度知ってしまうと、こと着物に限らず、人はなかなか自由になれないものなのですねえ。
知識は人を縛るケースもあるようです。
ああ、強要、いえ教養がニクい(ハハ)。
先のローラなど、たとえ本当に左前に着ていたとしても、「そうなの、知らなかったわあ」で終わって、それを可愛いと褒める人たちも、きっと「左前って何?」って感じなのでしょうか。
知っていたとしても、それほどこだわらないんでしょうか。
「花の草木帯12カ月、染め帯作りたい」→こう思ったこともあったのですが~~。
着物を廃れさせないためにも、ローラのような人気のある人にどんどんきもの着ていただいて、「きものって、可愛い!」と思ってもらいたいものですが、若い人のヤンチャに対しても、私たちももっと縛りを解き放って「自由」になったほうがいいのかな、と思ったりして~~。
しかし、左前は~~、やはり~~。
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