先に紹介した二部式きもの。
先生のものを拝見して待ちきれず、ネットで作り方を検索しましたが、これがもうどこにも載っていないのよ。
たいていの情報、ネットで入手できるのに、これだけはない!
ようやく見つけたと思ったら、「作り方はこちらを購入してください」と有料なのね。
で、和裁の先生に電話で尋ねたところ、
「私は簡単にカットしただけで、和裁の本見て作ってもあまり変わらないわよ」とのこと。
でも、一度はちゃんと知りたい。その上で、省略できるところは省略したい、ですよね。
で、本の名前教えてもらい、古本でお取り寄せ。
「新しい和裁教室」(創元社)とありますが、決して新しくない。
で、作り方はですね。
やはり、5センチの前下がりになっています。
後ろより前のほうを長く取るのです。
出来上がり寸法、標準で上着の後ろの寸法は52センチ
前はそれプラス5センチの57センチです。
布の裁切り寸法は、
後ろ身丈・出来上がり寸法(52センチ)+折り返し(5~10センチ)=57~~62
前身丈はそれに前下がり分の5センチを足してください。ここだけがポイント。
本では着るときに、上着の裾で折り返しおはしょりを作る長さになっています。
私の作ったものより上着丈が5センチ長くなっているのは、そのせい。
私のは、そのまま着る長さになっています。
布に余裕があるなら、折り返せるように作っておいたほうが調節はできますね。
本では布を断って作るようになっています。
ダブル(142センチ)で225~245、ヤール幅(91センチ)で4メートル前後の布が必要になります。
きものを洋服地で作る場合、5メートルは必要ですから、
短い布でも作れますね。
上と下、布を変えたりして~~(笑)。
まずは単衣や夏物の着丈の短いものを二部にします。
本によると、二部式のメリットとして、
1 おはしょりのところがかさばらないのですっきりする。
2 用布も短くて済む。
3 使う紐の数が少ないので、衛生的である(とありますが、楽ですよね)
私が感じたメリットは先に挙げた通りですが、これほど便利な二部式きものが普及しないのは、やはりきものは「メンドウを楽しむ」、あまり簡単に着られると面白くない、という心理からでしょうか。
女心って複雑ね。
待機中の着丈の短い単衣&夏物。
まずは単衣から。次は、縞の秋田八丈でやってみます。
「八丈を自分で洗う」→この八丈よ。
というわけで、本日は写真も地味ですが。
気が向いたら
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