いつものように近くの国道をウォーキングしていると、もちろん中山間地なので歩道はないが、周辺にはいろいろ発見がある。近所の河津桜の蕾が膨らみ始めている。人間が寒さにおろおろしている間着実に開花の準備をしている。場所によってはそれが並木になっていて、ソメイヨシノが咲くころにはすっかり花が無くなっているという手際の良さだ。
河津桜は伊豆の河津町で1972年に発見されたもので、歴史は浅い。しかし、毎年数十万人が参集する一大イベントとなっている。オイラも最初の頃見に行ったことがあるが、駐車できる所がなくて断念したことがあった。今年はコロナの影響で「河津桜まつり」は中止とのこと、経済的打撃は計り知れない。
桜の足元を見るとスイセンの茎がぐいぐいと伸びていた。山菜を愛でるオイラはときどきスイセンが旨そうに見えるときがある。それはとても危険だ。なにしろ有毒植物の食中毒の首位はスイセンなのだそうだ。スイセンは全草が毒なのだ。しかし、西洋ではスイセンは「希望」の象徴であることも忘れてはならない。そういえば、風は冷たいが大寒も過ぎ気温もあがってきていて春がそおっと歩き始めてきた予感がする。