裏山へ通じる通路がシャガが繁茂していて通れなくなっていた。仕方がないのでそのシャガをそそくさと収穫していく。それを捨てるのではなく茶畑跡のグランドカバーにしようという目論見だ。枯れた葉や折れた葉などをハサミでカットして整えておく。
茶畑跡の斜面の一番上に大小取り交ぜてシャガの苗を植えていく。枝垂れハナモモを真ん中に左右に植える。シャガはけっこう長いランナーを伸ばして増殖する。上から下のほうにランナーを伸ばしてほしいという皮算用なのだが、思い通りにいくかなー。
新潟・柏崎市の寒村では、シャガのことをむかし「馬ショウブ」と呼んだ。つまり農耕馬の引き綱と馬の腹との間にシャガを挟んで摩擦防止にしたという。そのくらい、シャガの葉は厚いということだ。しかも、一年中常緑であるのが強みだ。しかも、花はアイリスらしい上品な花だ。斜面に佇むであろう樹木群や山菜を引き立ててもらいたいと願ってやまない。