山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

寒気はダルマで

2021-02-18 21:59:48 | できごと・事件

 昨日もきょうも、風花が空を舞い、突風が山野を闊歩していた。その唸り声が生きとし生けるものを震えさせる。これはダルマに頼るしかないと、棟梁が山積みしている河原の薪を取りに出かける。生木が多いがダルマの口に飲み込んでもらう。

  

 長い樹は茶畑跡地の杭として使うことにする。そのうちの12本は先端を削って小さな階段づくりの杭とする。短い樹はストーブの薪としてサイズをそろえる。裏の畑にあった乾いた竹や最初の焚き付けで大活躍する杉の葉を用意する。これでダルマストーブの出番は出そろった。

               

 そして、明治から昭和まで面々と生き続ける「ダルマストーブ」が暮しと体を暖かくする。小さなダッチオーブンにサツマイモのシルクスウィートを入れる。この焼き芋は夕飯の主食となって、腹を満杯にしてしまう。また、沸騰したお湯は和宮様の「湯たんぽ」として生かされていく。昨日はもちろんホットコーヒーとなって心と体を温めることとなった。

    

 外の煙突からは煙が出ていたが、カメラはとらえてくれなかった。何とか煙突が煤だらけになっていないのを確認する。以前、煙突が煤で詰まってしまうという危ない失敗もあったからだ。明治から続く「ダルマ型胴張ストーブ」ことダルマストーブは、令和になってもささやかな暮しをほのかに応援してくれている。モズが突風に飛ばされそうになりながらも畑をあちこち視察していた。

    

コメント
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