ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

八幡公園

2007-02-16 05:21:27 | 大阪にて
我が社から南へ200mほど歩くと八幡公園があり、入り口にはこんな像が座っています。

寒いので誰かが着せたのか、忘れ物をわかり易く置いてあげたのかは判りませんが、長いことそのままなので、どうやら忘れ物ではないようです。

          

公園内の一角に『平和塔』のモニュメントが目立つように設置されています。
しかし、果たして平和への希求を主題としているものなのか?

          

由来の文に“大東亜戦争に於いて戦死され靖国の神として祭祀されている・・・”とあり、西長洲の空襲で没された3百余名やこの地から出兵し戦死された19名の御霊を慰めるのは当然のことながら、中国や東南アジアに出兵し、大東亜共栄圏と称して日本を盟主とした体制を造り、事実上の日本の植民地支配を目指した戦争の呼称『大東亜戦争』をわざわざ使用しているのは、前の戦争が侵略戦争であったという反省の欠如が露呈していると指摘せざるを得ないのです。

しかも、靖国では前の戦争で戦死すると神になるという、科学的には有り得ないことを未だ信じている節が見え見えです。

更には、この地の出身者で前の戦争で死亡されたのは西長洲への空爆や靖国に祀られた人たちだけでは無かったはずだと思うのです。

今から45年前とは言え、戦後17年も経ってから建てられたこの碑は、石の新しさからして最近になって取り替えられたと簡単に推察できるのですが、建立当時すでに戦後民主主義が定着していたと思える時期だけに、何か平和主義や民主主義に対して挑戦的なものを感じてしまうのです。

          

ところでこの像、市役所横の橘公園にあったものですが、服こそ着せてもらってませんが、八幡公園のものとそっくりです。

だからといって、尼崎市のすべての公園にこの手の像があるわけではありません。