ふぶきの部屋

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四月の雪(1回目)ネタバレあり

2005-10-01 22:16:32 | ドラマ・ワイドショー

まだ一回目ですから

また感想変わるかもしれないので・・あまり気にしないでね

 

この映画ね・・・はっきり言って「失敗」?

私もこのような「叙情的で琴線に触れる

作品のよさは熟知しているつもりですが、

それでも今回は「観客に説明不足」で×かな・・・

脚本そのものが書き込み不足。

セリフを省略すればいいってものじゃないでしょう。

そういう描き方をしたいのだったら、もう少しインパクトのあるセリフを

付け加えるべき。

(「私達はこれからどこへ行くの?」というセリフはあまりインパクトがなかったな。

もっともっと2人が激情にかられた理由を表す一言が欲しかったの)

 

もう一つはキャスティングのミスですね。

何でホ・ジノ監督はインスにペ・ヨンジュンを、ソヨンにソン・イェジンを

起用したのかわかりません。

この2人が持つムードというのはそもそもホ・ジノスタイルには合わない

普通じゃない2人」なんですよ。

俳優ってそうでしょう?「普通」じゃいけないの。

存在そのものがわくわくどきどき「何をしてくれるのかな」と

思わせる人達でないと「スター」じゃないですよね?

そういう意味では2人とも「普通」じゃないです。

その2人の「個性」を見事にぶっ潰したのがホ・ジノ監督という事になるでしょうか。

もし、この「外出」を成功させたかったら、旬の2人を起用するのではなく

もう少し年齢が上で枯れた感じのある俳優にすべきだったのでは?

 

そもそも何でスジンとキョンホは不倫したのか。

そこが問題だと思いませんか?

インスとソヨンのどこに問題があったのか・・・

そこに焦点をあてずに「結果」と「その後」ばかり淡々と描かれても

感情移入できません

また、ソヨンがもっと年上でいかにも「専業主婦」っぽく地味でモテない

タイプだったら夫に不倫されてショックを受けたり、

その後インスにひかれる気持も理解できますが、

ソヨンは若くて美人で・・・しかも処女っぽい。

だって・・下着が真っ白で、そういう事しなれてないって感じ

どうみても人妻に見えないものだから、ついつい

「もっといい男を捜せば?」なんて軽く思ってしまうんですよねーー

 

それはインスも同じで。

浮気されてもしょうがないほどうじうじしているとか、

仕事人間で家庭を顧みない男だったとかいうならしょうがないけど、

仕事もそこそこ、SEXも上手そう、しかもハンサム・・・

言うことない夫じゃないかと。

せめて最初にスジンとキョンホが互いの配偶者に関して

「インスは面白みのない夫よ」とか

「ソヨンは子供みたいで疲れるよ」

なんてセリフのやりとりがあれば、ストーリーにかなり説得力が出たはず。

だって・・・理由がなければ不倫なんかしないでしょ?

その事実を知った二人が

なぜ私達は浮気されてしまったのか

という問いかけがない事が不自然なんですよ

互いの「結婚」の理由を語り合う時、

せめて自分達の欠点を言い合ったりして、

それを「そんなことない」と慰めあううちに惹かれあった・・・

というなら自然体だと思いますけどね。

 

自問自答もせず、互いを責めるわけでもなく、

「看病」という日常の中でついついふらっと

「外出」してしまうカップルとしては

インスもソヨンも真面目すぎます

2人のベッドシーンも、それこそしつこいくらい流して

「私達溺れてるわ。何がそうさせるのかしら」

「わからない。でも今だから・・理解できるのかも」

「理解できてしまうって悲しいわね」

「悲しい・・・本当に。でもやめられない」

くらいのセリフは欲しかったよねーーー

(そこに「皮肉」が生まれるわけよね)

 

結局、ラスト近く

ソヨンが喫茶店からモーテルの窓に映るインスを見つめて泣くシーンと、

インスがスジンに復讐の一言を発するシーンの為だけに・・・

そこを際立たせる為だけに作られた映画ではないかと

思うんですよね。

本当にあの二つのシーンはぐさーーーっと来ますから

 

結局、ホ・ジノ監督は「ショック」の中にある「激情」を溜め込んで

そこからじわっと出るエキスを描きたかったのだと思いますが

(しつこいけど)結果的にペ・ヨンジュンとソン・イェジンの個性を

箱の中に押し込めただけだったと思います。

監督のスタイルは色々あるけど、役者を起用する以上は

融通を利かせて役者を際立たせるようにするのも仕事なんでは?

 

ヨン様に言いたいのは・・・・・

これからはちゃんと脚本を読んでから作品を選ぼうね

色々な役をやってみたい、冒険したい気持はわかるし、今回は

完璧に演じていたと思いますけど・・・

でもあなたに「普通」は似合いませんし、そういうあなたをみたい

わけじゃないですよ

求められる自分」を再確認して欲しいなあ

そろそろ「ペ・ヨンジュンとはどのような役者なのか」という部分を

確立してもいい筈

どんなに頑張ってもこの世の中で相性の合う監督や演出家なんて

限られています。

そういう人を見つけて(ユン・ソクホ監督みたいに

ペ・ヨンジュンカラー」を作り出すのも重要だと思いますけどね

(やっぱり高倉健にマイホームパパは似合わないし、トム・クルーズに

悪役は似合わないもん)

 

きっと、ホ・ジノ監督の頭の中では

インスとソヨンの背後関係が全部出来上がって、

場面を見る度にそこに「伏線」が浮き上がっていたんだと思いますが

悪く言うと「ちょっと自己満足」入っていたかな?

映画は観客に見せ、理解させないといけませんから・・・・

もうちょっと親切になって欲しいです。

一場面もぐーーっと観客を掴んでおいて、いよいよ感情移入出来るか

というところでぶつっと切れて次の場面に行ってしまうので

ストレスがたまるよねーー(私だけ?)

 

ヨン様が「インスを理解するのが難しかった」と言った意味、

わかりましたよーー

あ、でもきっと来週は違った感想になるかもしれませんので

 

コメント (7)
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