ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

戦後教育で失われたもの

2005-10-19 17:28:15 | つれづれ日記

戦後教育で失われたもの(森口朗・新潮社) 

 

そもそも戦後教育で失われたものなんかあるの?

っていうのが今時の「お母さん」のおっしゃることかなと思います

だって・・・戦前の教育は軍国主義で、「お国の為に死になさい」と

教えたわけで・・だから戦争になって、負けてしまって。

今は「個人の幸せ」=社会の幸せ

という概念が当たり前で、それが「民主主義」だと思ってる。

「悪しき風習偏差値が廃止されたんだから、間違いがあるわけないし

それでも不登校やフリーターやニートになるのは先生が悪いんだから

親が文句を言って何がわるいのよ。

来、自分の幸せの為に自由に何でも選んで生きて欲しい。

すべてを平等にして欲しい。

子供の心が傷つかないように配慮して欲しい。

差別しないで区別しないで、挫折を味あわせないで。

 

というのが「親」の本音だと思うんですよ

まさにこれが「戦後教育」っていうものなんですよねーー

 

この本は本当に明確に、

今時の教育の荒廃の原因は

「学校教育から競争原理を抜き去ったこと」で

ある」と書いています。

「全員百点」は理想か?と題して・・・

運動会で順位をつけないとか、とにかく全員100点取れるようにするとか

劇で主役を決めないとか・・そういった考え方に警笛をならしています。

もっと難しくいうと「教育勅語」をなくして「教育基本法」が

出来たばっかりに、日本の教育水準は落ちるばかりとも言っています。

(その理由を知りたければこの本を読んで下さい)

 

いまや、公立の小学校と中学校は「保育園」に成り下がっているという

部分では「そうかもしれないなあ」と思いつつ、

かといって、著者の意見を今時の若いお母さんがどれくらい

受け入れるかも疑問であり・・・・

「戦後教育」があまりに徹底した中で育った親達の子供は

結局「自己を失ってしまう」

結果になっているのかな・・・という気が。

 

本当に恐いな・・・と思わせてくれる本書。

まだ間に合うかもしれませんから、

迷っている人がいたらぜひ読んで下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする