ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

<鬼子>たちの肖像

2005-10-24 10:22:49 | つれづれ日記

 <鬼子>たちの肖像(武田雅哉著・中公新書 ) 

 

ほーんと、最近は本を読む時間がなくて困ります

小さいヨンジュナのせいで・・・読書はおろか、パソコンの前に

座るのも命がけとは

だって今だって・・・ガサガサ音がするので振り返るとそこには・・・

新聞をぐちゃぐちゃにして笑っている赤子が一人・・・

 

さて、この本ですが、

<鬼子>は「クィズ」と読みます。中国語です。

副題に「中国人が描いた日本人」というのがついてます。

最近、かまびすしい中国における反日運動の中で、よく

「日本鬼子(リーベンクィズ)」という言葉が使われているのを

ご存知ですか?

<鬼子>とは、元々「人でないもの」という意味があり

「人でないもの」=中国人でない物という事で、そもそもは

外国全般に使われていた言葉だそうです

 

いわゆる

中華思想」の中では

「中国及び中華圏に属する人々こそが「人間」であるわけで、

日本みたいに、早々に「独立国」を名乗っている国は

蔑みの対象」であるという事ですね

 

でも、アヘン戦争あたりまでは、

<鬼子>とは西洋人を表していたようなんですが、

「日清戦争」あたりから

この言葉は日本人専用御用達言葉になってしまったそうです

そして日中戦争以後はアメリカの「ジャップ」以上の

日本人に対する「蔑称」そのものになってしまいました

 

で、この本の中には日清戦争以前以後あたりの中国の資料から

日本人がどのように描かれてきたかというのを詳しく書いて

くれています

日本が単なる「倭」から「鬼子」になっていく過程がよくわかります。

(ちなみに「倭」「倭奴」という言葉も別称ですよ)

そうかといって内容が暗くて陰鬱というわけでもなく、

とにかくイラストや文章を交えて、とってもおもしろく書いてくれてます。

この中の「日本人」は私達日本人とちょっと違う「別な日本人」という

感じで本当に面白いです

しかし、その影に

中国の日本に対する憎しみの原点」もあるわけで・・・

 

これを読むと、

「日中戦争がなんだ、靖国参拝がなんだ、

結局、中国にとって日本は属国にならないから嫌いなだけじゃないか」

とも思い・・・・・

そうなると、中国4000年の恨みは深くて濃くて、とっても

一朝一夕には解決できない永遠のテーマに見えることも確かです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする