幸せと健康と元気、関連はありそうに思えます。ただ元気について「近ごろの若者は元気がない」というのは心配です。いつの時代でも「近ごろの若者は……」、常套句として年配者は繰り返し言い続けて来ました。しかし「元気がない」と嘆かれる若者というのが、年齢層のくくりで存在するのは、歴史的にみても異常ではないでしょうか。
北京で活躍する加藤嘉一さん、27歳の元気な若者です。いま彼の新著を読んでいるのですが、北京での日本人青年についての感想を紹介します。加藤氏に語った若者は、北京大学への国費留学生。北朝鮮から来ている大学生なのです。
「日本の若者は何も知らないじゃないか。俺が目にしたことのある日本の若者はみんな、中国語や英語すらまともに話せないぞ。ニューヨーク・タイムズにアクセスできる自由を持っていて、その権利をまともに行使しているのか。それだけの英語力を持っているのか。
言論の自由? 結構なことだ。では、おまえら日本の若者はそれをまともに行使しているのか?
おまえの同胞からは問題意識のかけらも見えないぞ。国家を守る意識を持っているのか? 国家を発展させるだけの覚悟を持っているのか?…」
元気な加藤さんもたじろいだそうです。「わが国の若者は確かにぬるま湯につかりすぎている。気合のかけらもない。同じ日本人として心から恥じる。」
この駄文を書いている最中に電話がありました。ウエスタンバンドの現役ギタリスト・ヴォーカリストの石橋イサオさん。戦後すぐの時代に進駐軍相手に演奏していた、人生の大先達です。彼に元気のない若者の話しをしましたら「いまの青年はたいていが草食系ですねえ」
昨日のこと、滋賀県に用事があり、ついでに大津市歴史博物館で開催中の企画展「車石―江戸時代の街道整備」をみてきました。かつて琵琶湖畔の大津から京都まで、東海道には石が敷かれ、牛が重い米俵などを車で運んでいました。会場で「車石・車道研究会」の会員の方から説明を受けました。個人レクチャーなのでずいぶん楽しかったのですが、そのシニア男性は「わたしが子どものときに育った実家も、農耕牛を飼っていました。牛はじつに賢い。ただメスはおとなしくて飼いよいのですが、オスは気性が激しくたいへんでした」
草食系だからみなおとなしい、というのはどうも正確ではないようです。
ところで、なぜウエスタンかといいますと、3月22日に京都で「シニア芸能の祭典」が開催されるからです。サブタイトルは「元気で長寿 芸の達人ハレ舞台!」
案内チラシには、「この道ウン十年、七十歳以上の大ベテラン芸能人たちがラグ(ライブハウス)のヒノキ舞台に初登場! 今ががんばり時の日本に、カツを入れる芸能祭典。孫たち世代にも届けたい! 京都シニアパワーが華サク烈します。」
「華サク烈」とは聞きなれない言葉ですが、「花咲く」と「炸裂」「熱烈」を混ぜたのだそうです。いかにも華やかそうな元気が伝わってきます。
出演者をみますと、先に紹介しました石橋イサオさんたちのウエスタンバンド。一乗路公一さんたちの「どどいつトーク&三味線弾き唄い」。石橋祥弘さんチーム「京都どじょうすくい愛好会」。ハワイアン・フラダンス「野村定雄とカラパナ&アイランド・ビューティーズ」
年齢はほぼ全員が70歳以上。フラダンスでは90歳の女性が舞台に立たれるというから驚く。フラのリーダー野村三代子さんは「これまで出演依頼があると必ず『若い人を出してください』。そう頼まれるのが常でしたが、『年配者ばかりでお願いします』とは今回はじめてのことで、本当に驚いています」
それにしても幸福で元気なシニアばかりです。興味ある方はご来場ください。
・日時 3月22日木曜 午後6時開演(5時開場)
・会場 ライブスポット・ラグ(TEL 075-241-0446) 木屋町通三条上ル エンパイアビル5F
・入場料 前売り1000円 当日1500円 高校生以上学割750円 中学生以下無料
チケットぴあ Pコード(164-182)/ローソンチケット Lコード(55115)
・要 1ドリンク1フードオーダー(各550円~)
・問い合わせ ラグインターナショナルミュージック TEL 075-255-7273 ホームページをどうぞ。
さてなぜ、ここで「第1回京都シニア 芸能の祭典」を宣伝するのか? 実は企画制作「京都ちんからりん企画」、プロデューサー役を準シニアのわたしがつとめています。元気はつらつのシニア芸をお楽しみください。会場でお待ちしています。
・参考書『北朝鮮スーパーエリート達から日本人への伝言』加藤嘉一著 2012年 講談社+α新書
※加藤嘉一さんについては、このブログ連載で紹介したことがあります。タイトル「国益と外交――中国・チャイナという不可解な国 №4 」。ご参考まで。
<2012年3月12日>
北京で活躍する加藤嘉一さん、27歳の元気な若者です。いま彼の新著を読んでいるのですが、北京での日本人青年についての感想を紹介します。加藤氏に語った若者は、北京大学への国費留学生。北朝鮮から来ている大学生なのです。
「日本の若者は何も知らないじゃないか。俺が目にしたことのある日本の若者はみんな、中国語や英語すらまともに話せないぞ。ニューヨーク・タイムズにアクセスできる自由を持っていて、その権利をまともに行使しているのか。それだけの英語力を持っているのか。
言論の自由? 結構なことだ。では、おまえら日本の若者はそれをまともに行使しているのか?
おまえの同胞からは問題意識のかけらも見えないぞ。国家を守る意識を持っているのか? 国家を発展させるだけの覚悟を持っているのか?…」
元気な加藤さんもたじろいだそうです。「わが国の若者は確かにぬるま湯につかりすぎている。気合のかけらもない。同じ日本人として心から恥じる。」
この駄文を書いている最中に電話がありました。ウエスタンバンドの現役ギタリスト・ヴォーカリストの石橋イサオさん。戦後すぐの時代に進駐軍相手に演奏していた、人生の大先達です。彼に元気のない若者の話しをしましたら「いまの青年はたいていが草食系ですねえ」
昨日のこと、滋賀県に用事があり、ついでに大津市歴史博物館で開催中の企画展「車石―江戸時代の街道整備」をみてきました。かつて琵琶湖畔の大津から京都まで、東海道には石が敷かれ、牛が重い米俵などを車で運んでいました。会場で「車石・車道研究会」の会員の方から説明を受けました。個人レクチャーなのでずいぶん楽しかったのですが、そのシニア男性は「わたしが子どものときに育った実家も、農耕牛を飼っていました。牛はじつに賢い。ただメスはおとなしくて飼いよいのですが、オスは気性が激しくたいへんでした」
草食系だからみなおとなしい、というのはどうも正確ではないようです。
ところで、なぜウエスタンかといいますと、3月22日に京都で「シニア芸能の祭典」が開催されるからです。サブタイトルは「元気で長寿 芸の達人ハレ舞台!」
案内チラシには、「この道ウン十年、七十歳以上の大ベテラン芸能人たちがラグ(ライブハウス)のヒノキ舞台に初登場! 今ががんばり時の日本に、カツを入れる芸能祭典。孫たち世代にも届けたい! 京都シニアパワーが華サク烈します。」
「華サク烈」とは聞きなれない言葉ですが、「花咲く」と「炸裂」「熱烈」を混ぜたのだそうです。いかにも華やかそうな元気が伝わってきます。
出演者をみますと、先に紹介しました石橋イサオさんたちのウエスタンバンド。一乗路公一さんたちの「どどいつトーク&三味線弾き唄い」。石橋祥弘さんチーム「京都どじょうすくい愛好会」。ハワイアン・フラダンス「野村定雄とカラパナ&アイランド・ビューティーズ」
年齢はほぼ全員が70歳以上。フラダンスでは90歳の女性が舞台に立たれるというから驚く。フラのリーダー野村三代子さんは「これまで出演依頼があると必ず『若い人を出してください』。そう頼まれるのが常でしたが、『年配者ばかりでお願いします』とは今回はじめてのことで、本当に驚いています」
それにしても幸福で元気なシニアばかりです。興味ある方はご来場ください。
・日時 3月22日木曜 午後6時開演(5時開場)
・会場 ライブスポット・ラグ(TEL 075-241-0446) 木屋町通三条上ル エンパイアビル5F
・入場料 前売り1000円 当日1500円 高校生以上学割750円 中学生以下無料
チケットぴあ Pコード(164-182)/ローソンチケット Lコード(55115)
・要 1ドリンク1フードオーダー(各550円~)
・問い合わせ ラグインターナショナルミュージック TEL 075-255-7273 ホームページをどうぞ。
さてなぜ、ここで「第1回京都シニア 芸能の祭典」を宣伝するのか? 実は企画制作「京都ちんからりん企画」、プロデューサー役を準シニアのわたしがつとめています。元気はつらつのシニア芸をお楽しみください。会場でお待ちしています。
・参考書『北朝鮮スーパーエリート達から日本人への伝言』加藤嘉一著 2012年 講談社+α新書
※加藤嘉一さんについては、このブログ連載で紹介したことがあります。タイトル「国益と外交――中国・チャイナという不可解な国 №4 」。ご参考まで。
<2012年3月12日>