水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

涙のユーモア短編集 (47)ブス女(おんな)

2023年10月01日 00時00分00秒 | #小説

 ブス女(おんな)とは言うまでもなく醜女(しゅうじょ)のことである。私はブス女涙の相関関係について調べてみた。^^ あんた、暇(ひま)だな…などと言われるだろうが、事実、暇なのだから仕方がない。^^ ブス女は、密(ひそ)かに泣く傾向が濃いことが分かった。それも、誰もいない一人の部屋で、ぅぅぅ…と涙を流すのである。言う迄(まで)もなく悔(くや)し涙であることは疑う余地がない。
 とあるマンションの一室である。一人のブス女が、涙している。どうも何かの事情があるようだ。少し近づいて耳を欹(そばだ)ててみよう。
「ぅぅぅ…私と彼女と、どう違うというのっ! ぅぅぅ…私に、お呼びがかからないなんて…」
 ブス女が泣けば、これはもう例(たと)えようがないほど醜(みにく)くなる。この女性もご多分に漏れない。^^ ただ、私はそのとき思った。お呼びがかからないのは当然ではないかと。^^ 
 この一例ように、ブス女は自分の醜(みにく)さに気づくべきなのです。そうすれば諦(あきら)めの境地(きょうち)に至り、涙を流すこともなくなるのでは? と思えます。^^

 ※ 直接、言葉にすれば、ハラスメントで訴えられる危険性がありますから用心してください。^^

                   完


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