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日本文明のエネルギーの源泉

2019年07月29日 | 日本
以前に、「現存する世界最古の博物館『正倉院』」というブログタイトルでお伝えしましたように、奈良の正倉院も日本文明を代表する建造物です。

正倉院の宝物は、美術品のみならず文化人類学や民俗学的資料にまで及んでいる。そして、遠く中近東・ギリシャ・ローマにつながるものも多い。このようなコレクションは世界でもほとんど例がないために、世界中の人々から驚異の眼差しで称賛され、人類の宝とまで呼ばれているのです。

貴重な文化財を国家が管理・保存し、展示するという「博物館」の概念は、16世紀フィレンツェのウフィチ美術館、18世紀中葉の大英博物館、同世紀末のルーブル美術館などを通じて確立されたものだが、この意味で正倉院は現存する世界最古の博物館と言っていいのです。

以上の日本文明の足跡を見れば、世界最古とか世界一がかくも多いことに驚かされる。これ以外にも、我が国には世界一を誇る文物が多数ある。国土としては小さい国なのに、このような文明の活力、創造力はどこから湧いてきたのだろう。

いままで紹介してきた内容を通して見ると、以下の二点が言えるように思う。
  • 我が国は古代から豊かな自然環境の中で、国内が早くから皇室を中心に平和にまとまり、そこで蓄積された富と技術を用いて、先進的な文明を育んできた。その中には、皇室自身が主導的な役割を果たしたものも多い。
  • 皇室がひたすらに国民の安寧(あんねい)を祈り、それを受けて国民の間にも国家公共のために尽くそうという公共心が充溢(じゅういつ)していた。それが、利己的な国民には及びもつかないような文明の産物を生み出した。

こう考えれば、「万世一系(ばんせいいっけい)」の皇室こそが日本文明のエネルギーを生み出した源泉である、と言えるのではないだろうか。

---owari---
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