(「実力」と「自信」をつけて、世界に発信できる国へ)
日本もとうとう、アメリカに意見が言えるところまで来つつあるので、うれしく思います。70年前だったら、言いようもなかったでしょう。
「トウモロコシのカスを下さい。ドックフードを下さい。何でもいいです」というようなことは悔(くや)しいことだったでしょうが、犬の餌(えさ)だろうが、牛の餌だろうが、何でもいいから食糧になるものを求めたのが、70年前の日本でした。
しかし、今では、オバマ氏が登場したときに、「経済的には失敗するだろうと」と見ていたのですが、その後、そのとおりになっているなど、こちらのほうが“見える”ようになってきている段階です。
また、これから中国が経済的に破局を迎えようとしているようなことは、日本はすでに1990年代に経験していることなので、よく見えています。
そういう意味では、日本は先進国になってきているわけです。したがって、いずれは、「どうしたらよいか」ということを、すべて日本に訊(き)かなければいけないようになってくるでしょう。
今、けっこういいところまで来ていると思うのです。もう一段、国に、「実力」と「自信」がつけば、いろいろなことを発信できるようになると思いますし、また、友人である国々を助けてあげれば、それなりに元気になったり、協同してよくなっていったりすることもあるでしょう。
最近で言えば、中国の習近平氏も、力はあるのかもしれません。
以前、NHKが中国について取材したことを放送していましたが、そこでは、要するに、「中国は海洋国家を目指しているのだ。13億人を食べさせなければいけないから、海を押さえて、食糧と資源を確保しなければいけないのだ」というようなことが言われていました(「クローズアップ現代」)。
それは、つまり、“イナゴの大群”のようになって、太平洋やインド洋、アフリカのあたりまで“食い尽くす”ということです。
海洋戦略で一国を建てるというのも結構ですが、他国の承認を得てもらわないと、食われるほうはたまったものではありません。“イナゴの大群”が発生するというのであれば、どうにかしなければならないので、中国が食べていける方法については、もう少し平和的に考えてもらわないといけませんし、日本としても、「食糧増産の方法」を考えてあげる必要があるかもしれません。
ただ、イナゴのように食べていかれては、たまったものではありませんから、文明的に後(おく)れているものに対しては、きちんと意見を言えるようにならなければいけないと思っています。
---owari---
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