(周りの批判に負けない「強い個性」と「自己信頼」を)
そのように、「社会主義を復活させたい」というような、大きな力も起きつつありますが、どうか、「くれ、くれ」とばかり言ったり、「とにかく政治が悪い」と言ったりするのではなく、商売でも何でもよいので、「自分でできることは何かないか。新しい道はないか」という発想をしてください。
前述した逆発想でいうと、例えば、ある年に、長いスカートが流行っていたら、次に、短いスカートを流行らせれば、スカートは翌年も売れます。逆に、短いものが流行っていれば、次に、長いものを流行らせればよいのです。これはファッションの鉄則です。
色も、「赤が流行れば、次は緑にする。緑が流行れば、次に黒や白を流行らせる」というように、流行らせる色を変えれば、毎年、売れ続けるのです。こういうことを仕掛けていく人が、やはりいるわけです。
そのように、「発想を変えることによって道を拓いていく方法」を考えなければいけません。
八百屋で言えば、みかんをおいしそうに見せるために赤いネットをかけたのも一つの発明です。あの赤いネットをかけて橙(だいだい)色の電灯をつけたら、おいしそうに見えます。あのネットを最初に考えた人は偉いと思います。
あるいは、トイレットペーパーの先を三角に折って尖(とが)らせることが、最近はどこでも流行っています。あれを最初に始めた人は一人なのです。どこかのホテルで誰かが思いついて、サービスとして始めたものです。先を三角に折ってあると、何となく、良いサービスを受けているような気がするため、あっという間に日本中に広まりました。最初は誰か一人が考えついたことなのです。
そのように、新しさを出し、サービス感覚をつくり出していけば、道は、いくらでも拓けてきます。
今までの常識にとらわれず、恐れずに、新しいことに挑戦してください。
逆のことをやってみるのです。大きいものは小さくし、小さなものは大きくする。色のついているものは、その色を変えてみる。早いものは遅くし、遅いものは速くする。そのように、とにかく、「逆ができないかどうか」を考えてみることです。
髪の毛の色も、茶色にしたり、金色に変えたり、紫に変えたりしています。ヘアスタイル業界も、同じパターンだけでは食べていけないので、生き延びるためには、いろいろなことをやってみたほうがよいかもしれません。ときどき、髪の色を変えたり、髪を立てたり、縮めたり、寝かせたりして、いろいろと変えてみる努力をするのも一つです。
ここでは、「クリエイティブに生きる」という題で述べました。
不況の時代には、どうか、「発想で闘っていく」という姿勢を持ってください。
そのときに必要なのは、周りの批判に負けない「強い個性」と「自己信頼」だと思います。「強い個性」と「自己信頼」を持って努力していけば、道は必ず拓けます。そのように考えていただければ幸いです。
---owari---
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