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アジアのリーダーとしての使命を果たせ③

2019年09月16日 | 政治・経済
(最強国との同盟強化が外交の基本)
世界最強のスーパーパワーであるアメリカのほうが「国論をはっきり変える」ということであるならば、やはり、日本としてもその流れのなかに入るべきでしょう。アメリカや日本は、経済的にもう一段の充実を図り、その力を背景にして世界的なリーダーになれる道のほうがよいのではないかと思っています。

米国の対中政策の転換の背景として、これまでの外交政策について本格的な反省が始まっているのだと思います。トランプ大統領も、過去25年間にわたって、「我々が中国を再建した」と皮肉を言っているとおりです。

戦前も、米国は中国大陸の共産主義勢力と戦っていた日本を叩いて、中国国民党を応援し、戦後は、国民党が立てた中華民国を捨てて中華人民共和国(中国)と手を結び、80年代から90年代にかけては、経済大国となった日本を再び叩く一方で中国に技術の供与や為替での優遇を行いました。

しかし、先ほど述べたように、覇権主義の牙をむいて、自由と民主主義の世界秩序に挑戦せんとする姿を見て、中国こそ21世紀の人類の脅威となると気づいたのでしょう。

わが国も中国の核ミサイルや海洋進出、覇権戦略に警鐘をならし、日米同盟を強化する必要があるのです。10年前、当時の民主党が、「最低でも県外」というスローガンのもと、沖縄から米軍普天間飛行場を撤退させようと意気込んでいましたが、地政学的に見て、在沖縄米軍基地はアジアの安定の要なのです。

沖縄戦で多くの県民が亡くなった痛みに思いを寄せつつも、同時に自由の価値を守るために命を懸ける米軍の若い兵士とその家族には、感謝の思いを持つべきだと考えるのです。

また、第二次世界大戦で日本が敗れた原因の一つは、1923年に日英同盟を失ったことです。当時、列強の雄であった英国との同盟が続いていれば、日独伊vs.米英中ソという構図にはならなかったでしょう。それを教訓とすれば、日米同盟は外してはなりません。

あまり日本国内では語られませんが、外交の基本は、「最強国との同盟を大切にすること」です。それは今も変わりません。米国との同盟をもとに、アジアにおいて専制や独裁を乗り越え、平和を建設することが日本外交の柱の一つです。

---owari---
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