(地縛霊になるか、地獄に堕ちるか)
答えは、「百パーセント、地獄へ行く」ということはなく、「地獄、もしくは地獄以前の段階にいることが多い」ということです。
なかには地獄まで行っている人もいますが、地獄以前の段階で、自分が死んだことが分からずに、地上に執着して、地上の人と同じように生活している人や、地縛霊となって、自分が死んだ場所などに漂っている人が、数多くいるのです。
そのように、この世の人や物にまだ引っかかっていて、地獄に堕ちることさえできない人たちがいるわけです。
もちろん、地獄へ行けば、苦しみは、よりはっきりと出てきますが、そこまで行けない人が多いのです。
では、自殺者は絶対に天国に行けないのかといえば、そうでもありません。
例えば、歴史上の人物では、西郷隆盛も、自刃しているので、自殺は自殺でしょう。あるいは、乃木大将の殉死も、やはり自殺でしょう。しかし、彼らは地獄へ行っているわけではありません。死んだ当時は苦しみがあったでしょうが、その後は、きちんと天上界に還っており、神々の一人になっています。
彼らが地獄に堕ちなかったのは、「生きていたときに、澄み切った心を持っていた」ということもあるでしょうし、「数多くの人から敬愛されていた」ということも大きかったと思います。そういう別種の原理が働く場合も、ないわけではないのです。
(この世からの逃避として自殺した場合、天国に還ることは非常に難しい)
しかし、たいていの場合、すなわち、この世からの逃避として自殺するような場合には、天国に行くことはまれであり、ほとんどないと考えてよいでしょう。
特に、真実の世界のことを知らずに死んだ場合には、天国に還ることは非常に難しいですし、そういう人は、天使たちが行って説得しても、受け入れないのです。
「この世において、他の人の説得を受け入れなかったような人は、あの世においても、やはり、それを受け入れることができない」というのが実相です。
---owari---
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