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妬むな

2018年04月21日 | 人生

妬(ねた)んではならない。妬んではならない。

このようなことも心しなければならない。

決して、他の者を嫉(そね)み、また妬んではならない。

修行者にとって、これも大切な教えだ。

 

あなたがたは修行しているうちに、

他の人のよき評判を聞き、

他の人の心境が進んだことを聞き、

そして、知らず識らずのうちに妬みの心が出てくることがあるだろう。

嫉みの心が出てくることがあるであろう。

 

しかし、負けてはならない。

このような嫉みや妬みを心にためて生きるということは、

愚かな生き方であるということを知らねばならない。

そのような心を持ってはならない。

 

優れたる者と出会ったならば、

優れたる者を愛し、

優れたる者を敬愛せよ。

優れたる者を敬え。

優れたる者を敬うことによって、

あなたがたも、はじめて優れたる者に近づかんとしているのだ。

 

優れたる者を敬うことによって、

あなたがたも、進歩への第一歩を踏みしめているのだ。

修行者にとって、妬みの毒ほど恐ろしいものはない。

 

十年、二十年の修行も、

この妬みの毒によって、一瞬にしてあぶくのごとく消えてゆく。

過去あれだけ積み上げてきた徳が、

妬みを起こすことによって、一瞬にして消えてゆく。

 

妬みがよくないのは、それが何人をも幸福にしないからだ。

妬まれた相手をも幸福にせず、

妬んだ自分自身をも幸福にしないからだ。

 

それは、心の調和を乱し、心の安らかさを乱す。

それが悪であることを知ったならば、決して妬んではならない。

敬愛せよ、優れたる者を愛せよ。

才ある者を愛し、経験あるものを愛し、叡智ある者を愛せ。

それが大事なことだ。

 

才能ある者を愛し、経験ある者を愛し、

また智慧ある者を愛する心なくば、

三宝を敬うということもまたできないであろう。

師を愛し、師の教えを愛し、

師のつくられた団体を愛することもできないであろう。

さすれば、今世において、

魂の修行はまた難しくなるということなのだ。

 

---owari---

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