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一卵性双生児の老化になぜ大きな差があるのか?

2016年04月25日 | 人体

一卵性双生児は当然ながら、遺伝子(DNA)はまったく同じです。

にもかかわらず、70歳になったときの二人の顔をみると10歳以上の歳の差を感じるのです。

何がこのように差をつけたのでしょうか?

 

デンマークで70歳以上の一卵性双生児を追跡調査した興味深い研究データがあります。

2001年に顔写真を撮影し、それぞれの見た目年齢を第三者(女性看護師、高齢者女性、男性教育実習生)が推定したのです。もちろん実年齢は知らされていませんでした。

 

7年間追跡調査すると調査した人の37%が死亡し、その多くは撮影時に「実年齢より見た目が老けた人」だったのです。また387組の内、見た目年齢の差が大きい双子ほど、老けたほうが早死にする傾向にありました。つまり、見た目年齢が若いほうが統計学的に健康で長生きしたのです。

 

たとえば、血管が若くしなやかであれば血液の流れもスムーズで、肌や髪などの見た目に直接かかわる部分にも栄養が行き届くと考えられます。肌は新陳代謝が活発に行われると皮脂の分泌が盛んになり、保湿機能が保たれます。

 

けれど、皮膚の代謝力が弱まるとターンオーバー(皮膚の入れ替え)の期間が長くなるので表面の角質層が厚くなり、肌のハリやつやがなくなるのです。栄養や水分が行き届き、生命力にあふれた植物は美しくみずみずしいですが、足りないとしおれたり枯れたりするのと同じなのかもしれません。

 

つまり、細胞が元気だと若々しさにつながり、生命力も高いといえるのでしょう。

つまり、「若く見える人は体の中も若い」ということが、証明されたのです。

 

双子でも見た目が若い方が長生きする、という実験の結果からわかるように、実は老化の原因に遺伝の因子は25%程度しか無いと研究者は考えています。

 

体を老けさせるもっとも大きな原因は、食や暮らしのスタイルなどの生活習慣によるものなのです。

その占める率、なんと75%!

つまり、老化は「遺伝的な問題」よりも「環境的な要因」に大きく左右されるということなのです。

 

そして、自分で自分自身を「老けさせない」生活を知って実践を心がけることが、一番のアンチエイジング法ということになるようですね。

 

具体的に生活環境の違いで明確になっているのが、喫煙です。また、「AGE(終末糖化産物)」が、老化や病気の大きな原因のひとつだということが、最近の研究でわかってきました。

 

喫煙・飲酒、不規則な生活やジャンクな食事は老化を進め、健康を考慮した食事や規則正しい生活はアンチイジングに効果があるということです。

 

その上、毎日を仏神に感謝して、楽しく前向きに生きることは、幸せホルモン「セロトニン」や新・幸せホルモン「オキシトシン(愛情ホルモンとも言われています)」など人体に有効なホルモンが多くつくられて、細胞が元気で若々しくなり、最も効果的なアンチエイジングとなるのではないでしょうか。お心がけを・・・。

 

---owari---

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