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日本国、新・失敗の本質

2019年08月27日 | 政治・経済
今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。

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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。

私はここ数年、「善悪論から勝敗論へ」という話をしています。

第2次大戦についての話。
敗戦後から20年ぐらい前まででしょうか。

「日本が全部悪い!」
ということになっていた。

いわゆる「自虐史観」「東京裁判史観」。
その後、フーバー元大統領の証言などがひろがって、アメリカ側にも大いに問題があったことがわかった。

今では、自虐史観と、「アメリカも悪かった史観」、だいたい「半々」ぐらいになっているのではないでしょうか。

私は、メルマガ創刊時から、「自虐史観を捨てましょう」と書いてきた。
だから、この傾向、もちろん喜んでいます。

しかし、これは「で、どっちが悪いの?」という話。
もう一つ、善悪論に匹敵するほど重要な問題があります。

それが「勝敗論」。これは、「なぜ日本は負けたのか?」
「どうすれば勝てたのか?」を「分析しないといけないよね」ということ。

なぜ?
第2次大戦の敗因をはっきり、くっきり知っておかなければ、再びだまされ、追い込まれて、
「また敗戦」ということになりかねない。

そうでしょう?
第2次大戦の敗因については、私の過去の本で、何度もふれています。

▼必要な、「第2の敗戦」の分析
ところで、もう一つ、分析が必要な重要問題があります。

それは、「なぜ平成時代日本は成長しなかったの?」ということ。

たとえば、GDPを見てみましょう。
平成元年(1989年)のGDPは、
日本、3兆ドル。

アメリカ、5兆6000億ドル。
その差、1.86倍。

平成30年(2018年)のGDPは、
日本、5兆ドル。
アメリカ、20兆ドル。

日米の差はざっくり約2倍だったのが、今では4倍になっている。

日中でみるとどうでしょうか?
平成元年(1989年)のGDPは、
日本、3兆ドル。
中国、4600億ドル。

日本のGDPは、中国の6.5倍!
平成30年(2018年)のGDPは、
日本、5兆ドル。
中国、13兆ドル。

日本のGDPは、中国の2.6分の1!

嗚呼。
それでも、日本はアメリカや中国より人口がかなり少ない。
だから、「一人当たりGDPが上がっていれば、問題ない」と考える人もいるでしょう。

こちらはどうでしょうか?
平成元年(1989年)は、世界4位だった。
平成30年(2018年)は、世界25位まで下がっている。

というわけで、残念ながら、平成時代の日本は、「国力が大いに低下した」と書いても、あまり反論はこないでしょう。

問題は、「なぜ、そうなったのか?」です。
ここをしっかり分析しておかないと、

「令和時代、日本はさらに沈み、一人当たりGDP25位が50位になりました」
なんてことになりかねません。

そうなのですが、私も含め誰も、「なぜ平成時代日本は負けたのか?」を分析した人はいません。
いえ、一人だけ例外がいます。

かつてオーストラリア慰安婦像の設置を止めた日本国の英雄・山岡鉄秀先生。
先生のことを、私は「情報戦の神様」と呼んでいます。

ここでは書けないのですが、先生は日本に戻られた今も、我々の見えないところで情報戦をつづけ、「情報守護神」として、日本国を守っておられます。

先生は、23年オーストラリアに住まれ、グローバル企業で勤務されていました。
そこは、「和をもって貴しとなす」とは全然違う「戦国時代」。
先生は、その環境で、「戦い方」を身につけていったのです。

そんな山岡先生が、
●新・失敗の本質↓
https://amzn.to/2Z2sD2E という新刊を出されました。

ざっくりいうと、「平成日本が失敗した真の理由がわかる本」といえるでしょう。
これ、社長さん、起業家、ビジネスパーソン、政治家さんは必ず読むべきだと思います。

既述のように、平成失敗の真因を知らなければ、
「平成時代日本は、沈みました。令和時代、さらに沈んで、沈没しました」

なんてことになりかねない。
令和を明るい時代にするために、平成失敗の本質を学びましょう!

---owari---
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