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“世界戦争”が今始まっている(後編)

2021年12月14日 | 政治・経済
(大国としての日本が示すべきものとは)
日本は、G7(ジーセブン)などのなかでも、“灰色で走って”いる国の一つではあるのです。「政治は政治、経済は経済」で、「政治のほうではこちらと組んでいるけれども、経済のほうでは、近くの国とも仲良くしなければいけないし」というような感じでやっていますけれども、それが通用するかどうか。

私などもコーヒー通なので、「どこのコーヒー豆が入ってくるか」「どこそこ産のコーヒーが飲めるかどうか」というところで見ると、今はまだミャンマーのコーヒーが飲めるのです。ミャンマーから豆が入ってくるのです。

ということは、日本が、軍事政権を肯定はしていないけれども否定もしていないので、ある程度お任せするというような感じでやっているので、今、農村からミャンマー産のコーヒー豆を日本に輸入することは支障なくできているということです。

それから、台湾からのパイナップルがだいぶん入ってきていることは、みなさんもご存じだと思うのです。

中国が九十パーセント買っていたのを、「虫がいる」などと言って吊るし上げたので、アメリカなども買っていましたが、日本も買うようになっています。台湾産のパイナップルをうちも食べていますけれども、確かに、芯まで甘くてなかなか良質かとは思います。

また、数は少ないけれども、日本から台湾へワクチンを分けるというようなこともやっていました。菅政権のときに、そのあたりについて、かなり政治的な思考を見せてはいるので、怖がっている人もいると思います。「巻き込まれるのではないか」と怖がっている人もいるとは思うのですが、やはり、こういう点において、「大国としての潔(いさぎよ)さ」は要ると思うのです。

中国の統計が正しいとしても、日本は世界第三位の大国ですから、そういう大国が、やはり「リーダーとしての良識」を持たなければいけないと、私は思うのです。アジアの諸国は見ていると思うし、ヨーロッパも見ていると思います。

「一帯一路崩し」は、これから世界で出てくると思われます。一帯一路をやっていたときは、夢と希望に満ち溢れたように見えていたと思います。中国の人もそう思っていたかもしれないし、あるいは、アジアや西南アジア、ヨーロッパの人たちもそう思っていたかもしれません。「ヨーロッパの金詰りの危機を救ってくれる」と思ったかもしれないし、アフリカもそう思ったかもしれないけれども、「裏に意図があった」ということは、今はもうバレてきています。

ですから、「中国がここまでの意図を持ってやっているなかでの、経済や政治を考えていかねばならない」ということで、太い輪郭線を持ったものの考え方は持っていなければいけないのではないかと思います。

とにかく、日本は、反応が“鈍い”ことで生き延びようとはしています。それも一つではありますが。
そういうファジーな空気のなかで生き延びることだけを考えている国家になってきているようには見えていて、「正論は吐けない、言えない」という感じになっているのかなと思いますが、スパッと言うべきことは言わなければいけないのではないかと思います。

---owari---
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