時折、ケーキを選ぶ。店先でたくさん並んだケーキの前で目まいがする。色とりどりのケーキが並んでいる。季節のフルーツが所狭しと並んだケーキに心奪われそうになる。それでも決断がつかず立ち往生。たいていの店に商品のランキングが書かれている。ＮＯ１は「モンブラン」とあった。ほっとして「モンブランをください」
花の中で「好きな花はと問われたら」葵と答える。もう一つの答えは「バラ」。どちらも好きな花。葵は色のバランスが絶妙。特に景色の中で引き立つ。目を奪われるほど美人ではないが葵の花が好き。バラは個性に富んで美しい。しかし、棘がある。
私は泳ぎは苦手、海は眺めるものと決めていた。何度か釣りの誘いもいただいたが、朝が早いとかで躊躇していた。今回の釣りは私を変えた。この体験は不思議な体験でもあった。道具も少しづつ揃えたい。幸い近場に海があるので釣りを楽しみたい。誘ってくれた友に感謝したい。
朝７時ごろＪＲ須磨駅に集合。目の前は海が広がる駅。少し海岸を歩き、潮目も良く、魚釣りスタート。私はリールを使ったことが無い。手とり足とり指導を受け初挑戦。竿を投げても近くの波うち際に落ちるのみ。同行の二人は自分の釣りを始めた。途中竿のトラブルに見舞われ、突堤の上から近場に投げ入れた。不思議なことに数匹の魚が釣れた。久しぶりに興奮した。面白い。釣った魚は小さくて海に帰したが心に残る体験となった。同行者には言ってないが又、行こうと心に決めた。
一時間余りの海岸散歩。いくつかの発見があった。小さな桜貝を拾った。桜貝の歌が自然に出てきた。海岸特有の植物を見つけた。高度成長期に汚染された須磨の海岸も水が澄んで美しく感じた。振り向けば六甲連山が見えた。つまり海と山が同時に楽しめた。空気がきれいに思えた。
須磨（神戸）の海岸を歩いた。海は静かで水も澄んでいた。釣り人もちらほら。近くの国際高校の生徒が体育の授業で走っていた。この金曜日には友の誘いで近くで釣り客となる。おそらくほとんど釣れないだろうと予測した。歩くと小さな発見があった。（写真：もう少しホテルでも並んでいたらホノルルと見間違えられる？）
人生最後の光景を想像した。母の入院先から見える光景を写した。故郷の山が写り、少し先に私が何回も何回も登った山の頂が見える。晴れた日には雲仙が見えた。母の見た光景を私の心に残した。大正、昭和、平成と生き。今も必死で生きている母。
先月末から昨日まで九州と広島で暮らした。九州は、母の見舞い。広島は空き家にしている家の掃除。やっと神戸に戻った。母はもうほとんど話ができない。点滴だけが命の糧。細い体がさらに委縮している。広島では狭い庭の草取りと芝の手入れで終わった。私は３つの場所がある。しかし、メインの場所はどこかよく分からない。多分時間的に長くいる神戸かもと思う。しかし、広島の家も住みやすい。九州の実家も懐かしい・・・・。
