【 いにしへの 事は知らぬを われ見ても 久しくなりぬ 天の香久山 】
昔のことは
知らないのですけれども 
私が見ていても
このお山が
古いということは 
わかります
天の香久山は
万葉集巻第12・2855など
多武峰の歌を 
続けて7首お勉強致しましたね
近鉄電車をご存知でしょうか
私は古里の伊賀へ 
行き来を繰り返して参りましたので
近鉄からの
車窓は 
まぶたの裏に焼きついています
万葉の宝庫の奈良を
近鉄電車が 
通過致します時は
心がわくわくどきどきうきうき致します
桜井駅から
大阪方面をむいて 
大和八木駅までの
あいだの
5分間
窓から 
南！
ということは
大阪むいて
左 
伊勢むいて右の
山脈を眺めていますと
にわとりの頭の上の 
とんがっている
とさかのように
見えるところが 
御破裂山頂で
談山神社さまが鎮まられています
谷あいと周辺のお山を 
多武峰（とうのみね）と呼ばれていまして
この御破裂山頂には
藤原鎌足さまの
お墓があって 
世の中に異変があると
お墓が
ないて
うごいて 
談山神社本殿の
ご神像さまが
破裂！
お山に 
おお～きな
音が鳴り響いて
光があふれるそうです 
これを
多武峰御破裂異変といって
50回位の
記録が 
残されているそうです
UFO も
いらっしゃって 
おられるかも
あっ
電車の窓ですね
にわとりのとさかのように 
見えるところが
御破裂山頂で
よ～くごらんになって頂きますと
わかると思います
そして
お山はだんだん
右 
ということは
西
大阪の方にむかって
さがって行って 
やっときました！
香久山まで続いているのです
もし
お伊勢さんへ 
行かれます時などは
ぜひ
ごらんになられてくださいね
多武峰から 
八釣山
ひふり山
だんじき山 
やぶり山
山
丘 
香久山
と
峰つづきの山なのです
伊予国風土記に 
香久山は
天上から
ふってきた
やま 
と書かれているそうです
いにしえは
永遠の時間のかなた
