※ ジャンルが「災害」の理由。二人の独裁者が世界にとって"人災"だからです。
日経平均 22,187.96円、+255.75円、(+1.17%)という事で、子牛ならぬ
猛牛の暴走が続いて、予想の判定は又もやプラス予想は合致で、上げ幅を低めに
見ていたことになります。
つまり、こんな上昇はムリ筋だという心理で腰が引けているのが、低めの予想に
なっているようです。
でも、"ダモクレスの剣"は確かに我々投資家の頭上にぶら下がっていると思って
います。
""凡太郎の注目点(3)""
今回も米中の貿易戦争が微妙のバランスの上で成り立っている理由を、また
「ロイター」の記事に注目してみました。
① ヘッドライン
「コラム:貿易戦争でも世界経済が失速しない「3つの理由」=村上尚己氏」
② 注目点の引用(一部)
(1)[東京 11日] - 6月19日付の前回コラムで「市場心理はやや楽観方向に傾斜気味」と筆者は指摘したが、その後、中国などに対するトランプ米政権の関税引き上げ政策をきっかけに、世界経済の風向きが変わるとの懸念が高まっている。
政治・経済情勢への不確実性の高まりは、リスク資産の上値を抑え、米国債などへの投資を強める一因になっていると言えよう。実際、6月半ば以降、米国の長期金利は3%付近で頭打ちとなり、緩やかながらも低下。米国株市場も他国に比べれば底堅いとはいえ軟調に推移しており、ほぼ年初の水準にとどまっている。
確かに、米国などによる関税引き上げや投資制限措置は、グローバルで事業を展開する多くの企業の活動を抑制するため、個々のビジネスには大きな影響を与える可能性がある。一方で、保護主義的な通商政策の応酬が米国を中心に経済全体にどの程度ネガティブな影響をもたらすかについて見方はさまざまである。
率直に言って、トランプ政権がここまで強硬な関税引き上げ政策をとることは筆者にとって予想外であり、数カ月にわたり市場心理を圧迫する展開については、もっと慎重に見積もっておくべきだったことは認める。
7月10日には、追加で2000億ドル規模の中国からの輸入に関する関税リストが発表された。米国政府の強硬な姿勢に変化が現われるまでには、まだ時間を要するため、リスク資産は上下にぶれやすい状況が続く可能性がある。足元までの景気指標はサーベイ指標を含めて総じて堅調だが、関税引き上げへの備えで事業計画が滞るなど、製造業などのマインドが悪化するリスクもある。
➡ ここまでは、普通の論理展開です。
問題は、次の節です。
(2) <負のインパクトを相殺する要因>
経済指標の下ぶれは、当社にとってあくまでリスクシナリオだが、「貿易戦争」によって世界経済がソフトパッチ(景気の一時的足踏み)にとどまらず、米国を含めて景気後退に至るとの懸念が金融市場でさらに高まる可能性はある。
株式市場が調整した2016年前半にも米国経済の後退懸念が高まった局面があったが、今回も同様の市場心理の悪化があるかもしれない。
もっとも、現在想定されているように中国などへの関税引き上げの対象が広がり、世界経済の後退懸念が高まっても、米国経済の状況を踏まえると、実際には世界経済全体が景気失速に至るほどのショックは起きないと筆者は考えている。以下、3つの理由をあげる。
第1に、米国では減減税政策などによる景気押し上げ効果が、関税引き上げによるネガティブインパクトをかなり相殺することが見込まれる。米議会予算局(CBO)の試算によれば、家計に対する減税政策だけで2019年までの2年間に年平均800億ドル、国内総生産(GDP)比0.5%相当の所得押し上げ効果がある。
すでにリストが発表された対中輸入2000億ドル規模まで関税引き上げが広がった場合は、累積的な関税負担は約435億ドルである。もちろん、これら以外にも、関税引き上げが製造業の活動を停滞させ、それが景気を押し下げる負の影響もある。ただ、米国経済全体でみれば、減税効果で家計部門の総需要が増え続けるため、潜在成長率を上回る経済成長が続く可能性が高い。
第2の理由は、政策金利サイクルと景気循環の経験則である。6月の米連邦準備理事会(FRB)による利上げで、政策金利がほぼ2%まで上昇したが、シンプルにインフレ率を控除した実質政策金利はほぼゼロだ。景気が後退局面に入る前には、多くの場合、実質政策金利が3%以上まで上昇、金融環境が景気抑制的に作用し、景気後退が訪れるのが経験則だ。
また、米国以外の中央銀行の金融政策が総じて緩和的な中で、長期金利は今年緩やかな上昇が続いているとはいえ低水準のままだ。金利サイクルと景気循環の観点からは、景気後退に至るにはまだ時間を要し、緩やかな利上げが続いても金融緩和的な状況はあまり変わらない。
☟
この節が肝です。
著名なマーケット・ストラテジスト* に一パンピーが反論するのも畏れ多いですが、
結論から言えば、いくらメリカが好調を維持しても、やがてEU、中国、そして
日本のダメージが回り廻ってブーメランのようにアメリカに戻ってくるのは必至です。
☟
暴落と混乱が来ると言い続ける凡太郎は、まるで"狼少年"の様に思われますが、
今年中には大波乱が来ると確信しています。
さて、中期の見通しは別として、明日はどうなのか。
★ 米国株は、ダウが23:08分現在で+176ドル、NQも+57、S&Pは+16と
大きく続伸しています。
★ CME日経先物は、前日比で+117円。
➡ これでは、現時点では、明日は+100円以上の猛牛になるとしか言いようが
ありません。
*村上尚己氏は、米大手運用会社アライアンス・バーンスタイン(AB)のマーケット・ストラテジスト。1994年第一生命保険入社、BNPパリバ、ゴールドマン・サックス、マネックス証券などを経て、2014年5月より現職。近著に、「日本の正しい未来 世界一豊かになる条件」(講談社刊、2017年11月)。
③ ダモクレスの剣 wikipedia
☆ ダモクレスの剣(ダモクレスのつるぎ[1][2]、- のけん[3]。英語:sword of Damocles[4], Sword of Damocles[4][3])とは、栄華の最中にも危険が迫っていること[1]や、そのような危険[4]、または、常に身に迫る一触即発の危険な状態[3]をいう。
歴史の上では、紀元前4世紀初頭、古代ギリシア文化圏内にあったシケリア島(現・シチリア島)にて全島を支配下に収めて繁栄を謳歌する植民都市シュラクサイ(現・シラクサ)での話。その実、ギリシア神話に見られる話。 全シケリアを統べる僭主ディオニュシオス2世に臣下として仕える若きダモクレスは、ある日、僭主の権力と栄光を羨み、追従の言葉を述べた。すると後日、僭主は贅を尽くした饗宴にダモクレスを招待し、自身がいつも座っている玉座に腰掛けてみるよう勧めた。それを受けてダモクレスが玉座に座ってみたところ、ふと見上げた頭上に己を狙っているかのように吊るされている1本の剣のあることに気付く。剣は天井から今にも切れそうな頼りなく細い糸[* 1][5]で吊るされているばかりであった。ダモクレスは慌ててその場から逃げ出す[6]。僭主ディオニュシオス2世は、ダモクレスが羨む僭主という立場がいかに命の危険を伴うものであるかをこのような譬えで示し、ダモクレスもまたこれを理解するのであった。[7]
統治者・支配者の幸福の危うさを悟らせる故事「ダモクレスの剣」は、古代から現代に到る長きに亘り、古代においては古代ギリシア・ローマ文化圏で、中世以降においてはヨーロッパ文化圏を中心とした世界で、成句として好んで用いられてきた[8]。後述するキケロの『トゥスクルム談義』は古代ギリシア・ローマ文化圏における代表的引用例、ケネディ大統領の国連演説はヨーロッパ文化圏における代表的引用例である。