◎◎ ほしぞら情報;火星が地球に最接近(2020年10月)
火星観望の好機到来!
○🌏 夜空での存在感を増している火星が10月6日に地球に最接近、14日に「衝」となり、見頃を迎えます。この頃の火星は宵には東の低空に見え、真夜中になると南の空高い位置で堂々とした輝きを放っています。明るい星が少ない秋の星座の中にある火星は、ひときわ目立つことでしょう。
🌏 火星は、地球の一つ外側を公転している惑星です。火星よりも内側を回る地球は、約780日(約2年2カ月)の周期で火星に近づき追い越します。この地球と火星が最も近づく時を「最接近」と呼んでいます。また、衝とは、地球から見て火星が太陽と反対の位置にある時のことを指します。最接近の頃の火星は、地球との距離が近くなるため明るく見え、見かけの大きさも大きくなり望遠鏡でも観察しやすくなります。
¤¤¤⇨ 今回の10月6日の最接近時、火星と地球との距離は約6207万キロメートルです。前回の2018年7月31日の最接近(約5759万キロメートル)には及ばないものの、火星の明るさはマイナス2.6等と、木星よりも明るくなります。また、最接近前後の数週間は地球と火星との距離は大きく変わらず、比較的長期間、観察の好機が続きます。この機会に、ぜひ火星を観察してみてください。
火星の接近について詳しく知りたい方は、特設サイト「火星最接近2020」、基礎知識「火星の接近」をご覧ください。
(参照)暦計算室ウェブサイト:こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。