◎◎ 仏パリの感染状況が悪化、来週初めにも全面封鎖の恐れ
▼▼▼ 5日からことしのノーベル賞の受賞者の発表が始まります。3年連続での日本人の受賞となるか注目されますが、科学技術立国を支えると言われる日本の大学院の博士課程の学生の数は、修士課程から進学する人の数がピーク時の平成15年度から減り続け、昨年度はほぼ半分となっていて、ノーベル賞の受賞者からも対策を求める声があがっています。
◇◇ 日本は、おととしの本庶佑さんの医学・生理学賞に続き、去年は吉野彰さんが化学賞を受賞し、3年連続で日本人の受賞となるのか、あすからのノーベル賞の発表が注目されています。
◆◆ しかし、受賞者が相次ぐ一方で、科学技術立国を支えると言われる日本の大学院の博士課程の学生の数は、修士課程から進学する学生が減り続け、文部科学省によりますと、ピーク時の平成15年度のおよそ1万2千人から、昨年度はほぼ半分の5963人まで減りました。
¤¤¤⇨ また、人口100万人当たりの博士号取得者の数も、欧米が増加傾向にあるのに対し、日本は2008年度の131人から減少し、2017年度には119人と、アメリカ、ドイツ、韓国の半分以下の水準にまで落ち込んでいます。
■■☞☞ これについて、ノーベル化学賞を受賞した、大手化学メーカー旭化成の吉野彰さんは、博士号を取得しても将来のキャリアが不透明なままというのが重要な課題だと指摘しています。
☞☞ 吉野さんは、欧米諸国などでは博士号を取得すると企業などでの就職が優位になる側面があるのに、日本では処遇がほぼ変わらないと指摘します。
そのうえで「企業は博士という学位を考慮し、それなりの待遇や給与で優遇することなどが必要ではないか。産業界が博士課程を出た人をどう処遇するかが、これからの問題だ」と訴えます。
■■☞☞ また大学の環境についても、若手が長期的に研究に打ち込めるようになっていないと指摘します。
⇨⇨ 吉野さんがノーベル賞を受賞したリチウムイオン電池の研究を始めたのは吉野さんが33歳の時で、腰を据えて1つの研究を続けられたからこそ、30年後に世界で評価される結果が出せたといいます。
□□☞☞ 吉野さんは「大学の研究は、真理の探究、あるいは研究者自身の好奇心に基づきひたすら追い求めるもので、1つのミッションとして絶対必要だと思います。そういった意味で、博士課程を経た人が10年間程度は安心して研究できる環境は、日本にとって非常に重要だ」と指摘しています。
◎◎ 最低賃金が時給2600円、世界最高水準か スイス・ジュネーブ州
(CNN)
□□☞☞ スイスのジュネーブ州は4日までに、同州の最低賃金を時給23スイスフラン(約2622円)に新たに設定する是非を問う住民投票を実施し、58%が支持して導入を決めた。世界最高水準の最低賃金額とみられる。
○○⇨⇨ 州内の労働者の約6%に今年11月1日以降、適用される。月間の収入額は、週間41時間の労働で4000スイスフラン(約45万6000円)をわずかに超える見通し。
△△ 各種の労組は新たな賃金水準に賛成し、貧困との闘い、社会融合の助長や人間の尊厳への敬意に寄与すると強調。労組の統括団体は女性が3分の2を占める3万人の労働者が直接恩恵を受ける歴史的な勝利とたたえた。
◆◆ 同州と隣国フランスの間を通勤で通う労働者連盟の代表は英紙ガーディアンの取材に、新型コロナウイルスの感染拡大でスイスの住民の一部はジュネーブ州で生活出来なかったと指摘。新たな最低賃金は貧困ライン以下の生活を防ぐ最低限の水準とし、非常に困難な状況に直面し続けることに変わりはないとも述べた。
¤¤¤⇨ 同州の行政執行部は新たな最低賃金は世界で最高水準になるだろうとして反対意見を表明していた。
スイスには全国に適用される最低賃金の関連法はない。全国26州のうちジュネーブ州は最低賃金を最近投票で決めた4つ目の州となった。
□□☞☞ 直接民主制を導入するスイスでは国民が年に4度、制度改正などの権利を行使出来る機会を持つ。一定の署名数を集めれば国民の発案として制度改正などを問う投票につながる。
ジュネーブ州では過去に2度、義務的な最低賃金水準が住民に提案されたがいずれも否決されていた。
◎◎ ホワイトハウス集団感染、判事指名発表行事で-前NJ州知事も入院
◆◆ クリスティー前米ニュージャージー州知事は3日、新型コロナウイルス検査で陽性となり、入院したことを明らかにした。死去したルース・ベイダー・ギンズバーグ連邦最高裁判事の後任として、トランプ大統領がエイミー・コニー・バレット氏の指名を発表したイベントに前知事も出席していた。
▼▼ 最高裁判事候補の指名公表は、9月26日にホワイトハウスのローズガーデンで行われた。イベント出席者のうち、コンウェー元大統領顧問のほか、共和党のトーマス・ティリスおよびマイケル・リー上院議員も2日に感染を公表していた。
●● 大統領に近い人物では、トランプ陣営のステピエン選対本部長や、大統領のパーソナルアテンダントとしてホワイトハウスに勤務するニック・ルナ氏の感染も確認された。
ニュージャージー州知事を2期務めた共和党のクリスティー氏は、民主党の大統領候補、バイデン前副大統領とトランプ大統領との9月29日のテレビ討論会の準備にも携わっていた。
ぜんそくの病歴があるため大事を取り、モリスタウン医療センターに3日午後に入院したクリスティー氏は「気分は良く症状は軽い」とツイートした。
¤¤¤⇨ ホワイトハウスや米国の政界で新型コロナへの感染が分かった主な要人は次の通り。
原題:Former New Jersey Governor Christie Tests Positive for Covid-19、Campaign Manager, Kellyanne Conway Test Positive: Trump Update、Trump Deflects From His Health Status as Hospital Stay Extends、Results of Covid-19 Tests for U.S. Politicians, Officials: List(抜粋)
※※ これでトランプ陣営の大統領選の態勢は、間違いなく弱体化して大きなハンデを負う事になりました。
◇◇ 新型コロナウイルスに感染して入院しているアメリカのトランプ大統領について、ホワイトハウスの高官は、陽性の検査結果が発表された2日は発熱に加え、血液中の酸素濃度が急激に下がり、一時は深刻な状況にあったと明らかにしました。その後は熱が下がるなど症状は大きく改善していて、今後、数日は大統領の容体を注視する必要があるとの見方を示しました。