◎◎ ドルは105円後半、トランプ氏退院も経済対策協議などへの影響見極め
💹⇨⇨ 東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=105円台後半で推移。トランプ米大統領の退院で米政治混乱への懸念が和らぐ一方、米大統領選への影響や米追加経済対策協議の行方を見極めようとの姿勢が強く、直近高値やチャート・ポイント手前で伸び悩む展開となっている。オーストラリアドルは同国中央銀行の金融政策発表を前に高値もみ合い。
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市場関係者の見方
¤¤¤⇨ 三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役
- 米株もドル・円も先週末にトランプ氏感染で売られた分の戻しはもうやったと考えると、リスクオンでどんどん行く感じではない
- 105円70-80銭は何回か試して上抜けられていないレベル。50日線や一目均衡表の雲の下限など106円に至るまでのポイントは重そう
- 超目先の焦点は米経済対策の内容がどうまとまっていくか。きょうあすで決まらないと少しリスクオフ気味になる可能性も
¤¤¤⇨ みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト
- トランプ氏感染で混とんとしたところはいったん払しょくされたが、支持率への影響などまだ分からないし、市場は様子見。米追加経済対策も進みそうで進まず、ドル・円は9月末高値(105円80銭)などテクニカルな節目を攻めあぐねている感じ
- 豪利下げ観測は強いが、今回というよりは次回以降とみている。ただ、状況はあまり良くないので利下げする可能性が強いとのメッセージが出てきて、豪ドルは少し重くなるだろう
■□ 背景
- トランプ大統領は米東部時間5日夕に新型コロナウイルス感染で治療を受けたウォルター・リード米軍医療センターを退院。今後はホワイトハウス内の施設で治療・静養を続ける方針
- 米民主党のペロシ下院議長は5日、ムニューシン財務長官との電話協議で、経済対策案の「様々な数字の正当化」について話し合い、6日に再び協議する予定。ペロシ議長のハミル報道官が明らかにした
- 5日の米国株は4週間ぶりの大幅高。5日の日本株は伸び悩む場面も見られたが、日経平均株価は前日比113円高で午前を終了
- 豪中銀が6日に開く会合について、ブルームバーグが実施したエコノミスト調査では、政策金利と3年国債利回り目標を0.25%に据え置くとの予想が大勢。一部に0.1%への引き下げ予想も