道路工事
ここしばらくドゥマゲッティーからシアトンの近くまで日本のODAによる道路の鋪装工事が続いていた。
日本人の技術者も見かけたが、鋪装はほぼ終わって今は側溝の工事をしていた。
道は本当に走り易くなって軽トラの振動が半減した。
この工事、風の噂では光ファイバーのケーブルが埋め込まれると言うのだが、真偽の程は定かでは無い。
フィリピンの道路工事は人力による所が多い。
多いというよりもほとんど全部人力と言っても良いのである。
例えば側溝の工事は小型のバックホーで掘ってU字構を埋めるような方法はとらない。
たぶん、重機のレンタル料よりも人夫の日当の方が安いからだと思うのだが、すべては人力なのだ。
いや、小型のダンプさえなくて砂も砂利もトラックからスコップで下すのだから大変だ。
穴を掘っていて石に当たったら鉄の棒・・・いわゆるバールの尖った方で叩き崩して行くのだった。
スコップ一丁で溝を掘ったら溝に型枠を組みナマコンを流し込む。
また、ナマコンはミキサー車がどっと運んで来るのでは無く、現場でエンジン式の小型ミキサーで作るのだ。
しつこく説明すれば、砂を震うのも人力である。
あっ、ハイウェイ(普通の国道)だと転圧だけはローラー車がやっていたかも知れない。
出来上がった道路にはセンターラインが引かれるが、流石にこれは手書きでは無くなった。
かと言って日本のように機材を積んだトラックが自動で引く物では無い。
日本では駐車場の線引きなどで見かける、人力で移動させる簡易型の機械で線を引く。
これでもすごく進化したのである。
実は春先に見た線引きは全てが手書きだったのだ。
長方形の木型を道路に置きその上から刷毛でペンキを塗っていたのだった。
焼けるような南国の炎天下にこれを延々とくり返して行くのである。
豚の串焼きを食べへに行った
下の写真は街中の大衆食堂のくし焼き屋の写真だ。
焼かれているのは1本5ペソのブタ肉のくし焼き「トシーノ」である。
もうもうと上がる煙りは甘ったるく絡み付くような感じで店に充満している。
タレをつけて焼くトシーノは軽く焦げて香ばしく、ほのかに甘くて美味いのだ。
串焼きは一本12円ほどで庶民でもなんとか食べられる価格なので夕飯どきにはとても混む。
この日ダイビングのお客さん6人と街の串焼き屋で食事をした。
炉の前では楽しそうな、本当に何が可笑しいのかと思う程良く笑う彼女達が、くし刺しの肉を焼いている。
鳥もも肉のチキンバーベ-キューを10本とトシーノを20本位と手作りソーセージのチョリソ-を5~6本にビールを15本飲んで料金はシメて2000円ほどだった。
串焼きで一番美味いのは「アタイ」という鶏のレバーだと思うのだが、この店には無かった。
アタイを大げさに前宣伝をして案内した手前後には引けないので翌日少し高級な地元民が美味いというレストランに出向いた。
そしてその評価は・・・鳥料理屋の娘さんが絶品だと唸ったので間違い無いと思う。
どうですか、トシーノとアタイを食べにこの街を訪ねてみませんか。
あっ・・・ハロハロも美味い店があります。
・・・ではまた・・・
では また
(2003年 9月27日 書きました)