一昨日だったか、NHKのラジオで俳句をやっていて、聴取者からの投稿をネタにあれこれ話していたわけです。
ただいま自分も少し俳句を読むようになって・・・読むというのは純粋に読書するだけでして自分では未だ作れないのでありますが、なんであれ少し俳句に触れるようになったわけであります。
で、NHKの解説者が面白いことを言ったわけでありまして、俳句は説明されないとわからない、なんて感じのことを宣ったのであります。
これ・・・この一言は私の脳天に刺さっていたモヤモヤを一言で取り去ったのであります。
私ゃ車のハンドルを叩きながら、やっぱしそーか、そーだよな、と大満足の納得でありました。
いや、俳句も沢山あるうちには簡単明瞭と言いますか、言いたいことはこれだよな、と私程度でも理解できそうなものもあるんですが、正直に言えば大半は何が言いたいのか不明であります。
で、ある程度の数の俳句を読んで思ったのは、自分にわかりやすい俳句は自然や日常の事象からめて直球で描いたものである、ということでありました。
あれです・・・俗な例でナニですが、閑さや岩にしみ入る蝉の声、なんてのは、以前は静かな山の中でセミが鳴いていてそれが岩に染み込むような風情に云々と、思っていたわけです。
言ってみれば芭蕉の時代の山寺の情景などを思い浮かべていたわけであります。
しかし、ちゃんと俳句を読んでみたら、平仮名で読んでは分からないけれども、漢字の「閑」を読めば音は無いのかもしれない、で蝉は鳴いていなくて時の止まったような状態であり、延いては「無常」を読んだのか? なんてことを思うようになったわけであります。
で、芭蕉の句は表現としては直球であり、それも力強くど真ん中に投げ込んでいるので盆暗の自分でもわかった気になれるのだが、巷に溢れる俳句は変化球が多く、しかもこれは牽制球か、と思えるものもあって自分のミットに収まりにくいのであります。
余談ですが・・・「閑さや岩にしみ入る蝉の声」は芭蕉の報告書なんですぜ。
山寺・・・立石寺は今でも当時の面影を残していますが、これは天台の隠れた山城なんであります。
で、伊賀の国の出である芭蕉の本業は「隠密」であり、奥の細道を回っては幕府に謀反を企む大名を探っていた忍者なのであります。
で、山寺は静かであり、謀反の兆候は無い、というのを俳句にして報告していたのがそれであります。
と、芭蕉は忍者で隠密だった説を全面的に信じる自分ですが調査報告書を俳句に仕上げていた才能は恐るべきものでありましてその価値は少しも揺るがないものと思います・・・なんちゃって。
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13時57分 日経平均 230円安
へへへっ・・・本日の株の動きは面白いですね。
ダメなものは本日も徹底してダメですが、実業の動きから読めば買える株は上がっているという、株本来の姿とでも申しましょうか・・・まっ、良いことであります。
と、まぁ、自分がこんなことを言うのは抱いていた株が上がっているからでして・・・マンモスウレPであります。