梅雨真っ只中と言いますか、いつまで居座るんだ梅雨の馬鹿野郎と言いたい今日この頃ではありますが、私の仕事中は晴れでありました。
なんたって稀代の晴れ男の私が出張って行くわけですから、梅雨前線だってビビっちまうのであります。
そんな訳で本日の植木屋仕事は、あまりの天気の良さについついカッパなど着てみつつ、首にはタオルを巻いての重装備で開始した次第であります。
いや、足元が不覚でありました。
植木屋の正装と言えばいつもの地下足袋ですが、あれは木綿ですからすぐに沁みてきてぐちょぐちょなんであります。
そして、今朝の一発目のお仕事は、なんとぉ〜草刈機による草刈りでありました。
雨の中の草刈りは難儀であります。
まずは濡れた草が重くて切れ難くエンジンは常にフルパワーで唸る訳であります。
いや、焼け付くとかそんな事は無いんですが全開で回すと燃料も食う訳でして、ケチな私としましてはとても気になるのであります。
で、濡れた草をナイロンカッターで切り刻むと切れ端が容赦なく飛んでくる訳でありますが、私ゃ防護用マスクとかメガネなんか邪魔くさくて嫌なので正々堂々と顔面で受けて立つ訳であります。
その結果、下手をすると一緒にみじん切りにしたミミズの肉片なども顔にへばりつくのか、なんか生臭い感じがするんであります・・・いや、草の破片も大概生臭いですけどね。
で、朝は8時半から始めたんですが、9時半ごろに雨は上がったんであります。
そしたら、雨も風もないのを良いことにヤブ蚊が総出で攻めてきたのであります。
いや、私ゃ普段は蚊の襲来などほとんど気にせずに作業をするんですが、本日のヤブ蚊の猛攻撃は流石に辟易でして今年初の蚊取り線香を腰にぶら下げた次第であります・・・ああ、この香りに包まれると夏だなぁ〜と思いますね。
余談ですが、先日アースジェットのCMを見たらひろみ郷じゃ無い人が踊っていたのに驚きました。
多分スケートの人だったと思うんですが、私ゃ幾つになっても切れの落ちない彼のダンスが好きだったのであります・・・年も一緒なので応援していたんですが、時代でありますね。
と、まぁ、なんとか草ボーボーの庭を平らにしまして、次は剪定なんですが、木の姿形は全く気にしませんので可能な限り小さくしてください、とのご要望でありますので、私は「んじゃぁまかり間違ったら枯れるかも知れないほどに詰めますけど良ござんすかぃ」と訪ねた訳であります。
するとお客さんは「枯れたら有り難いのでどーぞ」と宣うのであります。
なので私は「良がす、では限界まで詰めますけど、まかり間違った時はご勘弁ということで」とお断りし、剪定鋏を鋸に持ち替え、バッサバッサと切り落とした訳であります。
で、ほとんど丸坊主にしつつも申し訳程度に葉っぱを残したシラカシと金木犀やらを見たお客さんは「これは見事ですね」とお喜びいただき、とても気持ちよくお支払いただき現場を後にしたのでありました。
いや、本日はこのお宅一件で手一杯と見ていたのですが終わって見たらまだ午後の一時少し前・・・そーだ、明後日の予定だったあのお宅へ電話してみよう、でTELしてみたら、ご在宅で暇しているのでとっとと来い、と言って頂いた訳であります。
そんな訳で、とりあえず満載しているゴミを焼却場に捨てつつ、昼飯も食わなくちゃ、と言うことで、ゴミ焼き場近くのトンカツ屋でランチタイムサービスのヒレカツ定食など食して次のお宅に急行したのでありました。
いや、昨年も同じ頃にお伺いしているお宅なのでやる事はわかっているのでご挨拶もソコソコにさっさと始めたんですが、ここも伸び放題のシラカシがある訳ですが、さっきのお宅の勢いが残っていたせいか、ノコギリを手にバッサリと落とした次第であります。
まっ、どーせ来年はボーボーなんですけどね・・・お客さんは大胆な切り方に唖然としつつも喜んでいただきました。
さて、厄介だったのがモミジでありまして、テッポウ虫が入っちまったんですね。
なので枯れかかった幹を抜くことにしたんですが、それをやると相当小さくしないと釣り合いと纏まりが無くなっちまうんであります・・・が、まっ、枯れた時にはごめんなさいとお断りしつつ、虫が入っちまったんでやるしか無いですねと了解をいただきバッサバッサと枝を落とした次第であります。
と、まぁ、朝こそ雨に降られた気もしましたが終わってみれば今日も絶好の植木屋日和でありまして、予定外に二軒も片付いちまってとても良い1日でありました。
いや、午後のお宅の切り葉はまだ軽トラの上に満載であります。
明日はバイトですが午後2時半までの勤務なので帰宅してから捨てに行こうと思います。
なんと申しましょうか、身体的には結構ハードだったんですがお客さんに納得していただき満足してもらった日は精神的にとても晴れやかでして疲れも心地良いのであります。
そんな訳で、本日も寝床に潜りたい気分なのでこれにて失礼させていただきます。
では・・・また明日・・・おやすみなさい、と。
