数年前に訪れた熱海日向邸再訪。ブルーノタウトが日本で唯一残した建築作品です。見覚えのある急な坂。この下にあります。
今回は、耐震改修を含む大修理のためしばらく閉鎖されるので見に行こうと、高校の同窓Oさんが誘ってくれました。おまけに熱海にある隈研吾さん設計の建物もアレンジしてくれました。後でわかりましたが、日向邸改修の構造設計はFさん。私たちが建築再生をやるときのパートナーです。
地上部は渡辺仁の設計。渡辺仁は原美術館、服部時計店、帝室博物館・・・何でもこなす名手です。
残念ながら中は今回も撮影禁止。なぜなんでしょうか?地上階からの撮影はOKです。相模灘に浮かぶ初島と大島。
Oさんが隣にある隈さんのホテルも見学予約してくれていました。前回に来た時にはそんなものがあるとは知りませんでした。中に入ると雑誌の写真で見た風景が・・・。そのままですね。この階にある2つの客室に泊まると朝食か夕食で利用できるとのこと。
ちなみに客室はこんな感じ。2年?先まで予約済みだと教えてくれました。
すぐ下の階には共通ラウンジがあります。
このあと、同じく隈さん設計のCOEDA HOUSE.
これまた最高の景色です。
方形(宝形)屋根が浮いているという体です。
中央部に木の組物。四隅に鉄骨の細い柱(おそらく無垢材)。四周の桁を(特殊な?)ケーブルで吊っています。わかり易い構造です。
全体のねじれなどは組物の上部あたりでうまく処理しているのだと思います。
気持ちの良い天候に恵まれました。
このあと、バスでMOA美術館に向かいました。
これもテーマがわかり易い建築です。少しだけまちを歩いてから帰りました。数年前より元気になっているように思います。
木造の古い建物や防災街区タイプのRC建築(1960年代辺り?)をうまく活用している例が多く見受けられました。
J.Jacobsが言うように、古い建築があることが、まちの新陳代謝には必要なのでしょう。
楽しく熱海の建築めぐりができました。Oさん、ありがとうございました。
Ienjoyed seeing several buildings including Hyuga villa designed by German architect Bruno Taut in ATAMI-city. Huga villa is the only architecture that Taut designd during his stay in Japan. He was forced to leave Germany in the Nati-age and stayed in Japan for a few years.
The villa is elaborate one he tried to design from various points of view. I find his respect for Japanese culture and his rigid discipline. It's a masterpiece that embodies his sentiment of those days.
高谷時彦
設計計画高谷時彦事務所 東京
東北公益文科大学大学院 鶴岡/山形
Tokihiko Takatani architect/professor
Takatani Tokihiko Studio Tokyo
Graduate School of Tohoku Koeki University Tsuruoka-city Yamagata