まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

超高密度都市空間に織り込まれた豊かな公共空間

2024-01-05 19:48:10 | 建築・都市・あれこれ  Essay

事務所を自宅から自転車でいける距離に移動して以来、都心に行く機会がめっきり減りました。以前は、事務所が文京区だったので、毎日新宿、市谷、神保町と、都心のど真ん中を通勤していたことになります・・・ということで昨年暮れに、久しぶりの有楽町。TDA(NPO景観デザイン機構)の忘年会です。会場が、東京国際フォーラムの隣だったので、少し早めに行って、例の大アトリウム見学。

なかなかの迫力です。

やっぱり、渡辺さんの構造はすごい。

昨年も多くの方々がなくなっていますが、この建物を設計したラファエル・ヴィニョーリも確かその一人です。

50代の作品です。大中小の巨大なホールを狭い敷地に詰め込むという、恐ろしく過密なプログラムでしたが、よくこれだけリッチな公共的な空間を提供できたものだと感心します。国際コンペで選ばれた案が実現したわけですが、選んだほう、審査員の槇さんの目の確かさにも、改めて感動です。

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko TAKATANI

architecture/urbandesign