まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

最終講義でのご挨拶

2020-02-22 00:49:09 | 備忘録 memorandom

 

休日であったにもかかわらず、最終講義に多くの方々に来ていただき、感謝の念に堪えません。直接ご挨拶できなかった方もいらっしゃりほ本当に失礼いたしました。私の気持ちをお伝えしたいと思い、当日用意していたお礼の言葉を再掲させていただきます。

 

ご挨拶

 

本日は休日にもかかわらず、ご参加いただき本当に有難うございました。

東北公益文科大学大学院に関わらせていただくようになって、15年。この間、庄内の人々と楽しくまちづくり活動や研究活動、設計活動に携わることができました。

鶴岡、そして庄内は私にとって本当にいろいろなことを体験させ、また考えさせてくれた土地です。瀬戸内の温暖な地で育った私にとって、広々とした庄内平野の向こうにそびえる気高く、崇高な冬山の光景は全く新しい風土体験となりました。信仰に生きる人々のくらすまち並み、日本海とともに暮らす海辺の集落、華やかさと進取の気風の薫る港町、江戸から受け継がれた精神を刻みつけたまちの姿など、風土と人々の営みが作り上げた風景はどれも、新鮮で、私の脳裏に深く刻まれています。

これからも庄内と関係していきたいと思っていますが、大学において一つの区切りを迎えるということは、やはり大きな変化となります。この機会をお借りして、皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいというのが私の願いです。本当に有難うございました。これからも、これからも私の心は庄内にあります。そんな人間がいることを、頭の隅においていただけるとすれば、それに勝る喜びはありません。

皆様のご多幸とともに、庄内がこれからも心豊かに過ごせる場所であり続けることを祈っております。

2020年2月11日

高谷時彦


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