上田市の複合文化施設、サントミューゼに立ち寄りました。この名前も蚕都=サントということなんですね。
第二国立劇場を設計された柳沢孝彦さん設計です。
不思議な、面白い配置です。前面の回廊(常田館に続いての登場です)が小さな施設群をつないでいるように見えます。劇場などの大きなボリュームはその背後に控えているという感じです。下写真の配置図を見ると全体像が把握できます。
大回廊が囲んでいますが、ところどころ外に視線も抜けます。いいですね。
また、円形で大きくつなぐと、下手をすると道の駅のような感じになってしまいそうですが、下写真のように小さな会議室や子供ルームを家のかたちでぽつぽつと置くことで、みちにいろんな建物がつながっている「まち」という印象を生んでいます。形態としてのインテグレーションに成功しているかどうかはひとまず置くとしても、意図はよくわかります。
何より内部空間がすっきりとして気持ちがいいです。ホールへの入り口なども大変分かり易い。
この日は大変暑くて、歩くのにくたびれていましたが、ちょっと足を延ばして正解でした。きちんとした分かり易いコンセプトで勝負する建築は、潔くて、好感が持てます。学ばせていただきました。
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