まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

市民がまちの将来を考えるアーバンセンター(2011視察08)

2011-10-05 18:27:01 | 海外巡り South Europe

ボローニャ番外編(その1)です。

私たちは6日にチネテカヒアリングと見学、市役所ヒアリングとサンフェリーノ地区見学そしてジョルジオコスタ社会センター訪問の日程を終えた跡、次の朝からウルビノに向かい、8日の夕方にボローニャに帰ってきます。そして次の9日の朝にはミュンヘンに向かうという行程です。

ぎっしりと詰まった日程ですが、間を縫って8日の夜にマジョーレ広場に面したアーバンセンター、そして9日の朝早くフィエレ地区をあわただしく見てきました。

アーバンセンターは市の中央広場マジョーレ広場に面し市役所のとなりです。全体としてはSalaborsa図書館と呼ばれています。1,2階と地下が図書館となっています。過去の遺跡のうえに建てられたようです。地下の遺跡が床下に見えます。P1130516

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地下には講堂もあります。

Salaborsaとは証券取引所のことだそうで、昔の写真も展示されています。

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この建物の3階がアーバンセンターです。アーバンセンターというのはボローニャで現在進行中あるいは将来に向けて計画中のプロジェクトを市の考え方と共に市民に公開展示して、みんなでボローニャをどうして行くべきなのかを考えていこうという施設です。

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常設の展示もあります。社会センターを含むFactory of Art地区の計画も展示されています。

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企画展示も行なわれていて、市内の建築家の作品の展示をやっていました。

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プロジェクトを議論するためのワークショップルームもあります。

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またインターユニバーシティ(CINECA)のためと思われるブースもあります。

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市の説明によるとこのアーバンセンターはボローニャのまちづくりに関わる次のメンバーから構成される委員会が運営しています。

ボローニャ市(Bologna Municipality)

ボローニャ州

Carisbo銀行財団

Monte di Bologna財団

ボローニャ大学

Bologna Fiere(次の日の朝早く見ることになる丹下建三設計のFair of Bologna:見本市会場です)

他。

こういうアーバンセンターを日本の都市にも作りたいものです。以前行ったヘルシンキにもありました。また今回もAugsburgでテンポラリーなアーバンセンターにも出会いました(あとで報告しましょう)。

最後になりましたが今動いているボローニャ新駅も展示されています。設計は丹下さんの愛弟子磯崎新さんです。次の日の朝、この工事現場も見ることになります。

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Stazione20rendering

上の写真は全体模型と駅の内部CGです。アーバンセンターのホームページから転載させていただきました。


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