まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

居場所の欲しいアトリウム

2023-02-01 20:20:50 | 建築・都市・あれこれ  Essay

リンク:設計計画高谷時彦事務所 Profile 記事一覧へ

最近時々所用で訪れる公共建築には、地下から地上3階まで吹き抜ける大きなアトリウムがあります。役所と大小の音楽ホール、福祉関係の事務所などが複合する巨大建物で人々の動きが交錯する場所に接するように配置されているのはいいのですが、望むらくは、人が落ち着いていられる場所があるといいのではないでしょうか。

私のような、コーヒーカップを持った人がたたずむ場所は下の写真のように用意されています。

しかし少々落ち着かない・・・。そこにたたずみ時間を過ごす人が、尊厳をもっていられる場所なのかどうか・・・?アトリウムから少し離れると、下のような素晴らしい風景が見える場所があります(ちょっと高いところですが)。そういう風景などもうまく取り入れてくれると、落ち着いてカップ珈琲を飲みたくなるような場所になったのではないでしょうか。

Now I‘m drinking a cup of coffee, sitting and looking down the big Atrium of  a city hall building with a concert hall.  Though a big void and broad roof lighted by skylight shows me that construction cost was high, I can not feel comfortable here, or can not enjoy solitude. I feel like beinng isolated. This space lacks human scale or consideration for the dignity of an individual. I have learned much from this atrium.

Tokihiko Takatani

architect/urban designer 

Tokyo 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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