まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

話題の水田テラス(坂茂デザイン)に泊まってみました

2018-10-08 00:38:44 | 建築まち巡礼東北北海道 Tohoku, Hokkaido

山形デザイン山中社長のご厚意に甘えて、水田テラスに一泊してみました。

まさに名の通り水田に浮かぶように立っています。アプローチ道も稲のはさかけがデザインされています(実際の庄内平野は杭掛け(棒掛け)が多いようですが)。RCと木、Sの混構造のように見えます。

本部棟と宿泊棟が離れているようです。ブリッジはフィーレンディールですね。軽快です。秋ですが、水田の方はとりあえず水を張った状態です。今後稲を植えていくと聞きました。ただし、「農地」ではないので食用にはできないそうです。

エントランスは開放的で、さわやかです。2階がレセプション。

ゆったりしています。公共スペースが実に広い。共用部が充実しています。折版状の屋根と張弦のロッドが美しいリズムをつくっています。何より明るい。

ゆったりしているのがなによりいいですね。視線の正面も常に開放されています。庄内平野が常に見えているわけです。

 

宿泊棟が水田の向こうにあります。昔見学した坂さんの二つの作品を思い出しました。ひとつは、お台場か晴海の埋め立て地でやったコンテナを積み上げた仮設の美術館。映像展示が素晴らしかった。もう一つは女川の3階建ての仮設住宅。これもコンテナの積み上げ。

自由に本が読めるコーナーもあります。

本部棟は切妻の屋根が載っていますがその両端に広いテラスがあります(写真を忘れました)。朝食はそこでいただきました。山大のT教授とご一緒させていただきましたが、「外で朝食を食べると海外にいるみたいだ」とおっしゃっていました。私も、イタリア、南フランスやギリシャでの食事を思い出しましたが、朝食を外で食べたことはあったかどうか思い出せません。

最後は部屋から。各部屋は中庭に面しているので明るく開放的です。

内装は木が主体。不思議などこかで見たような置きものが気になりましたが、ライトのタリアセンの照明器具の坂バージョン(紙管でのアレンジ)だと後で教えられました。

次回は子どもの施設、ソライやアスレチック(下階の温泉には夜遅く入りましたが)なども見学したいものです。

I stayed overnight at Suiden Terrace Hotel,  designed by architect Shigeru Ban in Tsuruoka City. "Suiden" means rice field and the principal concept of the architecture is, I think, the lodging elevated over the rice field. The idea is good!

高谷時彦 建築/都市デザイン

設計計画高谷時彦事務所・東京

東北公益文科大学大学院・鶴岡

Tokihiko Takatani  Architect/Professor

Tokihiko Takatani Studio architenture/urban design

Graduate School of Tohoku Koeki University  Tsuruoka City Yamagata Prefecture

 


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