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沼ノ内と塩屋崎

2023-04-14 04:56:27 | エッセイ

小泉武夫「我が山河」より、「沼之内弁財天から塩屋崎まで」を読んで。

著者の小野新町とは違って、私の町から沼ノ内は何時も見えるところにある。

3.11の震災3年後の2014年2月23日に行ったときには、真言宗智山派賢沼寺弁天沼(賢沼)の魚見堂がつぶれ屋根だけ見えていた。

賢沼は棲む魚は捕獲禁止、人が行くと大鯉、大鰻が元気よく集まり、口をパクパクさせる。底なし沼ともいう。

その足で、3㎞南へ、木下監督の映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台となった塩屋崎灯台である。

この灯台は、いわき市沿岸の中央にあり、「豊間の灯台」で通り、明治32(1899)年に設置・点灯された。

その後、昭和15(1940)年に改築、現在に至る。昭和46年まで職員が居住、保守点検しており、畑が懐かしい。

北緯36.59、東経140.58の位置にあり、15秒に1回閃光、44万カンデラで、約40㎞先まで届く。

福島県沿岸を航行する船舶の重要な道しるべである。

ひばりの苑の撮影後、灯台に登り、120名の犠牲者を出した薄磯地区の様子をカメラに収めた。その写真です。

ここは遠浅のために津波は来ないという言い伝えから逃げ遅れ、いわきで一番多くの犠牲者を出してしまった。

岩手の「てんでこに逃げろ」の言葉が思い出される。

 

 



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