ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

シリアなど難民がギリシャ沖で犠牲に

2016-01-31 09:30:00 | 問題
昨日NHKが報じたギリシアへの渡ろうとするシリア難民がトルコ西部沖で遭難、子供を含む33人が犠牲、75人が救助されたと。このニュースは毎日報道されており、もう犠牲者は240人に達しているという。

冬の荒海でボートの転覆は考えられるのに、どうして母国を捨て難民は欧州へ向かうのであろう。死を覚悟しての生きるためか?

2011年に始まったシリア内戦の理由など知る由もないが、まして、アサド政権派のシリア軍と反政権派勢力の民兵との戦いという。

さらに混乱に乗じ過激派組織ISやアル=ヌスラ戦線、またシリア北部のクルド人勢力が参戦したほか、アサド政権の打倒およびIS掃討のためにアメリカを始めとした多国籍軍もシリア領内に空爆を行っており、内戦は泥沼化しているようだ。

シリアで内戦が激化している理由として、トルコやアラブ・イスラム世界の中で敵対関係にあるイスラエなど、アサド大統領がシーア派の分派であるアラウィー派であるのに対し、反政府勢力はスンニ派が多く、宗派対立というのも、日本人には理解できない。

また、コーラン信仰スンニー派サウジアラビアと、リーダーを重視する偶像崇拝シーア派イランの国交断絶も宗教対立である。ニムル師などサウジ王室の追放を主張したイランの指導者47人が処刑されて、イランのサウジ大使館が襲撃されてのことである。どちらもシリア内線を終わらせようとしていても、対立していてはますます、中東の問題は複雑になるばかりである。

4大文明発祥の中国、インド、イランイラク、エジプトで、どうしてこうも内戦が激化しているのかと不思議で仕方がない。

生活習慣とITによる脳障害、川島隆太先生の話

2016-01-29 09:41:23 | エッセイ
今年1月4日からマイあさラジオの健康ライフの放送川島隆太東北大加齢医学教授のお話「生活習慣と子供の脳」をネットで聞いた。

スマホや電子辞書はすぐに答えが見つかるので便利で楽である。これが問題で、紙の辞書を使うことより学力が低下する。これは能動的に脳を使うためであり、IT機器により脳発達は20世紀で終わり退化し始めているという。

ではどうすればいいか、頭の良し悪しは前頭前野の働きで決まる。1~120まで数えたり、5ケタのランダムな数字57483を順序良く言ったり,逆に言ったりする脳トレである。毎日日記をつけるとか、計算を早くする脳トレで作動記憶を向上させる。

これには、料理をすることで鍛えられる。一つ一つ作っていては時間がかかりすぎる。一度に2つや3つの料理をこなすと短時間で済ませる。意欲や想像力が培われる。が、パンだけの朝食では食べないのと同じで、昔は厳しい仕事や受験には甘いものがいいといわれたが、ご飯におかずをしっかり食べることでバランスの取れた食事から、学力体力が2割上がる。

また、受験で朝の1時2時まで勉強すると、うちの大学(東北大)や東大には入れないという。入学する学生は11時までに終え、十分な睡眠を取っていると。睡眠が短いと脳の海馬が働かず、記憶力も低下する。

夜更かしをすると、メトコンドリヤス(体内の細胞にある)の能力が低下して、疲れやすく、朝ご飯を食べない人は仕事を先延ばしにする傾向があるという。

成功のカギは、バランスのいい食事、十分な睡眠、そして適当な運動で受験も、仕事も成し遂げられる。


九州四国中国地方の寒波で断水

2016-01-28 09:06:06 | エッセイ
記録的な寒波に見舞われた九州・中国地方では27日も水道管の損傷による断水が続いた。自衛隊の給水車が大活躍。

NHKでは一昨日の断水は20万世帯が昨日は12万世帯に一部復旧しても、空き家などの水漏れで、九州では復旧のめどが立っていないと。

福岡県の12市町で6万3000世帯、長崎県の13市町で4万7000世帯、鹿児島県で1万世帯、佐賀県で9000世帯など合計14万1000世帯。このほか、山口県で7000世帯、広島県北広島町で約2000世帯が断水している。

福岡県太宰府市は27日午後2時から市内全域の2万5000世帯を対象に断水を実施する予定。ほぼ全域にあたる5万4000世帯が断水した大牟田市でも、2万9000世帯で断水したままだとか。

広島県は27日、災害対策本部を設置し、自衛隊の災害派遣を要請した。北広島町は水道管の破裂などで配水池内の水位が下がったため、同日午前10時から一部地域への給水を停止している。

-4℃になると水道水が出なくなる。まして福岡では‐7.5℃というから、水道管凍結破損する。昔の東北は冬水道管凍結破裂を大分経験した。現在の我が家の水道管の立ち上がり部分には防寒装置が施されており、水道管凍結破損のニュースはここ数年いわき地域で聞いていない。

大石邦子の「新しい年に」

2016-01-27 10:02:57 | エッセイ
新年になり、何度考えても行きつく処は、病気せず穏やかな日々が送れ、人に迷惑をかけないことに尽きる。

五人兄弟で、兄と妹が亡くなり、三つ違いの弟が頼みの綱。そんな弟が仙台からIHコンロを持参して、向かい合い弟が取り分けてくれるアツアツのすき焼きを食べた。家でのすき焼きは何年ぶりだろう。元気でいてよね。

私たち子どもの頃は、テーブルを二つ並べての食事でだった。八人家族というのも珍しくない時代だった。それが何時しかこの家に残るのは一人となった。

みんな掲額の主となって見守ってくれている。祖父母、父母、兄妹の優しい眼差し。その生きる姿から愛を、人生を教えられてきた。

生きていれば、傷つくことも、躓くこともあり、祖父の代の倒産、母の病気、病弱な子供たち、私の事故、それでも家族は耐えてきた。

人は生きられるように創られている。朝の来ない夜はない。春の来ない冬はない。自分を振り返り、そう思えるようになるまでの自分自身の心との戦いこそが、人生で最も辛いものだったように思う。

しかし、人は越えられるのだ。人と比べず、人を恨まず、自分の道を歩いてゆけば、心がずっと軽くなる。この年になって、私はそのことがよく分かった。・・・

100才以上生きた方は、くよくよしないと簡単にいうが、60過ぎると3年に一度、70過ぎると毎年辛い時が来る。80過ぎると途端に友が減る。これから先は未経験の人生、先輩の行動お話に耳を傾け、風雪に耐える春一番の花のように・・・。